字幕: 安本熙生
とにもかくにも設定がユニーク。(似たような設定の作品はいくつかあるけれども。) 観る前は途中で寝てしまうかと思ったけど、そして物語も予測できない展開ではないにも関わらず、意外なことに最後まで引き込まれた。まずは脚本がいい、ということに尽きるかな。そして主演の演技。
トム・ハーディが、今まで彼が演じてきた役とは少し毛色の違う役柄を、車中という狭い空間ならではのクローズアップでしか見られない細かい演技で心の機微を表現する。これほど力量のある役者だったとは知らなかった。意外な一面を見せてもらった。私の中での彼のイメージが変わりそうだ。
若干の映像をつけた上質なラジオ・ドラマといったところか。全体的に、いい作品だった。
ひとつ欲を言うなら(いつも言ってるけど)、字幕で「私」キャラにしたのはどうなんだろう。人物像は確かに「私」が近いかもしれないけど、電話で話す相手によっては違和感があった。公的な顔と私的な顔とか、使い分けても良かったんじゃないかなあ。
★は気持ち的には3.5。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
DVD
- 感想投稿日 : 2015年12月12日
- 読了日 : 2015年12月12日
- 本棚登録日 : 2015年12月12日
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