キーワードをささやいた瞬間、ある人間の人生が決定される。
催眠によって復讐が果たせるのだとしたら、なんと恐ろしいのだろう。
つぶやいただけなら、証拠も残らず完全犯罪も完結してしまうではないか。
「日本推理サスペンス大賞」受賞のこの作品はさすが宮部さんと唸らせられ、ずっしりと重みを感じ、登場人物の心理もうまく描写されている。
何といっても、主人公の選択した結論は潔く、そして、最後が後味の悪いものにならなくてホッとしている。
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カテゴリ:
ま行
- 感想投稿日 : 2010年11月15日
- 本棚登録日 : 2010年11月15日
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