奇想天外!現代における神話!って感じの話。
神話なので主人公が何考えてるかいまいちわからない…神話なので…。
ですます調とだである調の混ざる文体なので、翻訳文学読みづら!と思っていたけれど、それは原文の調子を再現しようとした結果らしい。なるほど考えられてて面白い。
語られてる内容は神代の話でも、たとえや描写が現代なのが面白い。フットボールスタジアムのような広い開けたところで踊るドラム・ダンス・ソングとか(うる覚え)
主人公が不死になる経緯が面白い。白い木の中に入るときに、我々夫婦は死を売り、恐怖を月○○ドルの貸賃で貸した。白い木の中から出た時に、我々は恐怖を返してもらったが、死はもう売ってしまったので、返してもらえなかった、っていうの。
不死は、多くの神話の中で、英雄たちがこれを求めて冒険したり彷徨ったりするものなのに、こんな軽いノリで手に入れちゃうんだ?!っていう。
あと、実はガイコツである完璧な紳士に出会ったシーンも好き。私は彼を見たときに、神様が私を彼のように完璧に作ってくれなかったことが悲しくて泣き喚いた、っていうの。その表現の仕方好き。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年9月18日
- 読了日 : 2019年9月18日
- 本棚登録日 : 2018年6月18日
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