探偵ザンティピーの休暇 (幻冬舎文庫 し 27-2)

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年10月8日発売)
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★この探偵ザンティピーさまに任せておけ。(p.225)
▶ザンティピーのキャラを描くための物語だったのでしょう。▶寅さんが探偵やったらというお話。▶マンハッタンで探偵やってるザンティピー。▶北海道留萌に嫁いだ妹サンディに呼ばれて来日。▶サンディが見つけた骨と禁忌の砂浜と岩。▶何かが隠されている。▶楽しかったので続編も読みましょう。

■ザンティピーについての簡単なメモ

【休暇 一行目】人は誰でも秘密を抱えている。

【足砂埋/アスナズメ】お盆の最終日、砂浜に足首まで埋め太陽が沈みはじめてから完全に消えるまでの間じっとしていたら一年間はうっかり名前を言ってはいけないアレの名前を口走っても大丈夫。
【厚田/アツタ・ヨシオ】ジュンの担任教師。郷土史家。ナイショだけどミッキーのカレシ。たぶん研究者としてタブーを侵そうとしたりするのだろう、ゼンジローに嫌われているのでナイショらしい。
【御口/オングチ】オンジョイワにいる名前を言ってはいけないもの。妖怪の類いと思われる。目が一つしかなくて口が大きい。オングチさんを怒らせると石女になるらしい。
【オンジョイワ】御浜から十メートルほどの海中にある岩。謂れはあるが言ってはいけないことになっている。要するに名前を言ってはいけない何かがいるということのようだ。
【小平/オビラ】ゆーらっくの湯がある。旭川まで一時間。
【御浜/オンハマ】崖。ゆーらっくの湯の近く。神様がおわすところなので入ってはいけない。ゼンジローが管理者の頭。
【カサジマ・ゼンジロー】→ゼンジロー
【カサジマ・トキ】→トキ
【カサジマ・ミキコ】→ミッキー
【カサジマ・ミチコ】→ミチコ
【カサジマ・ヨシイチ】→ヨシイチ
【カサジマ・リュウイチ/笠島隆一】→リュウイチ
【化石】山の方で採れる。《化石と聞いて心躍らない男はいないだろう。》休暇p.104
【カンダ・トモオ/神田智夫】自動車修理工場をやってる。リュウイチの祖父の友人。
【聞く】《人から話を聞き出すというのは実はかなりテクニックのいる作業なのだ。》休暇p.107。探偵にも郷土史家にも必要な技術。
【コウダ】七十代後半の老婦人。
【サンディ】アレクサンドラ。ザンティピーの妹。ザンティピーは両親とは折り合いが悪いが妹とは仲がいい。リュウイチと結婚してゆーらっくの湯の若女将になった。
【ザンティピー・リーブズ】主人公。愛称はティップ。身長百九十センチほど。探偵。元警官。マンハッタン在住。言語取得能力が高く会話だけなら英語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ドイツ語、スワヒリ語、中国語、日本語は使える。ただし日本語はビジネスでは使いにくいタイプ。読み書きは苦手。大学では生物学専攻で演劇部所属。たばこはウィンストン。自分でも認めるお節介な性格。
【ジュン】ジュンイチ・ニシザワ。小平の少年。十一歳。大人しい性格。母子家庭。絵が上手い。野球が好きで中学校では野球部に入りたい。
【ジョン】サンティピーやサンディが子どもの頃死んだ飼い犬。
【善二郎/ゼンジロー】笠島善二郎。リュウイチやミッキーの祖父。トキの夫。八十一歳。
【タフ】警官や探偵は《タフでなければできないだろうと人は言うが、そうではない。タフでいられることに慣れていくのだ。》休暇p.110
【タロウ】ゆーらっくの湯の飼い犬。北海道犬。
【ディヴィッド・ワットマン】ザンティピーの警察での先輩。常に冷静沈着で信頼おける。雄牛と呼ばれる。息子のダニエルも警官になると言っている。最近日本食に凝っている。
【トキ】リュウイチやミッキーの祖母。ゼンジローの妻。八十五歳。
【日本語】ザンティピーの日本語はおおむね「寅さん」。標準的な話し方もできるがこの方が気楽なのとこういうしゃべり方だとほとんどの日本人が好意的になりフランクになってくれる。
【バートン】ザンティピーと同じビルの六階にオフィスを借りている怪しげな貿易商で呑み仲間。
【ハシモト】七十代後半の老婦人。
【ボーヨーダイ】おそらく望洋台。町を一望できる。
【マコ】マコト。小平の少女。十二歳。片親がいない。
【ミチコ】カサジマ・ミチコ。五十歳。リュウイチの母。ヨシイチの妻。ふくよかな優しい感じの人。
【ミッキー】カサジマ・ミキコ(笠島実希子)。リュウイチの妹。スレンダーな肢体に長い黒髪、子犬のような丸い瞳。大学の国文学教室秘書。
【ゆーらっくの湯】サンディが女将をしている温泉宿。北海道の「ルモエ/留萌」の「オビラ/小平」にある。銭湯と宿を合わせたようなタイプだが若向けにこじゃれた感じに改装している。部屋数は十五室ほど。地元の人もよく集まる場所となっている。
【ヨシイチ】カサジマ・ヨシイチ。リュウイチの父。ミチコの夫。小学校からの同級生だった妻のミチコと同様優しい感じの人。
【リュウイチ/隆一】カサジマ・リュウイチ。サンディの夫。ゆーらっくの湯の三代目。調理人として修行しており持ち場は厨房。ザンティピーと同じくらいの身長。涼やかな印象。
【レジー・ジャクソン】ザンティピーがジュンのためにホームランボールにサインをしてもらったメジャーリーガー。アニメ「侍ジャイアンツ」にもモデルになった選手が出てるくらいのスターでした。えらい大物へつながるコネがあったんやなあと。ヤンキースには1970年代に在籍してたみたいなんでこの話もその頃かと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ふつう
感想投稿日 : 2023年7月5日
読了日 : 2023年7月5日
本棚登録日 : 2023年7月5日

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