切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話

著者 :
  • 河出書房新社 (2010年10月21日発売)
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本棚登録 : 1342
感想 : 156
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本を読むことが革命につながっていく、そういうメッセージをこの本から感じた。

情報は命令であり、その命令に従っていれば楽に生きることができる。でもこれは裸で「読む」ことには当てはまらない。裸で「読む」ということは、自分の無意識をテクストに接続することであると述べられている。
私はこの文章を読んで、主体的学習が思い浮かんだ。ただ本の内容を情報として読むのではなく、自分自身の考えや価値観を持ちながら、筆者と対話するような読み方をしていきたいと思った。

「本を読んでいるこの俺が狂っているのか、それともこの世界が狂っているのか」それくらい読み込んで、無意識のレベルで共感できる本を探していきたいなと思う。

自分を追い詰めるような本を最近読んでいないなとつくづく思わされた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2019年10月20日
読了日 : 2019年10月20日
本棚登録日 : 2017年9月15日

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