新参者

著者 :
  • 講談社 (2009年9月18日発売)
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東京日本橋で起きた殺人事件を捜査する加賀恭一郎。日本橋署に異動したばかりの新参者だ。人形町商店街の人々への聞き込みから得られる事実を元に、持ち前の観察力と洞察力でそれぞれの家族が抱える“日常の謎”を解き明かしていく加賀。各編オチがつく連作短編の形を取りながら、徐々に本筋の事件の全貌が浮かび上がってくるプロットが上手い。小道具を通じて各話同士にも繋がっていき、「ああ、アレをココで使うのね!」と膝を打つ面白さがある。加賀刑事の立ち居振る舞いも人情味が溢れていてハートウォーミング。
“刑事の仕事は捜査だけじゃない。事件によって心が傷つけられた人を救う手立てを探すのも刑事の仕事だ”とする加賀刑事の矜持が何より素敵。

週刊文春ミステリーベスト10 1位
このミステリーがすごい! 1位
本格ミステリ・ベスト10 5位
本屋大賞 9位
SRの会ミステリーベスト10 4位
ミステリが読みたい! 5位

《加賀恭一郎シリーズ》
1.卒業
2.眠りの森
3.どちらかが彼女を殺した
4.悪意
5.私が彼を殺した
6.嘘をもうひとつだけ
7.赤い指
8.新参者
9.麒麟の翼
10.祈りの幕が下りる時
11.希望の糸
12.あなたが誰かを殺した

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察小説
感想投稿日 : 2023年11月12日
読了日 : 2023年11月12日
本棚登録日 : 2023年11月12日

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