東郷平八郎、秋山真之の日本海軍対ロジェストウェンスキー率いるバルチック艦隊の闘い。ここでロシアを殲滅しないと敗戦確定のため、考えに考えを重ねた七段構えの海軍戦術で、ロシアを迎え撃つ。
対馬を通るか、太平洋を回るか。。戦術家達は気が滅入る中、最後には運の良いリーダー・東郷の判断を信じて対馬で待ち伏せ。キターーー!!ロシアキマシタヨーー!!
勝負、ここ一番というときは、最終的には運だって。ほんとね。人事を尽くして天命を待とう。なかなか尽くしきれないんだけどね。もっとできたんじゃないかなぁ、と思ってしまううちは、まだダメだ。
戦争の良し悪しは別として、この時代の軍人たちは格好良い。文明開化後、あっという間に近代化した時代。皆勉強熱心で情熱的、無駄な装飾は好まず真実を求める。言語ってそれを使う民族の特徴がにじみ出ているものだと思う。司馬さんの引用文を見ると、曖昧で断定を避ける今の時代に比べて、明治時代の文章はまだ少し漢文調が残っていて、すっきり男性的。恐らく民族性にも似たような傾向があったんだろうな。すっかり巻角さえないような羊になってしまった私は、明治時代の人々の力強さをとても尊敬した。甘えんぼダメね。
休み休み、長い時間をかけて読んできたけど、とうとう終わってしまった。今月中に多磨霊園だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2014年10月16日
- 読了日 : 2014年10月14日
- 本棚登録日 : 2014年10月16日
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