空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年9月15日発売)
4.45
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本棚登録 : 9624
感想 : 853
4

(上下巻合わせてのレビューです。)

三菱自動車のリコール隠しが元ネタのフィクション。
フィクションだけれども、どこまでもリアル。
登場人物の考えていること・感情がよく表現されている。

この本は是非、三菱自動車で働く人たちに読んでもらいたい。
三菱は諸悪の根源のように書かれていて、
なかなか読むのがためらわれるかもしれない。
それでも、リコール隠しによって、
苦しんだ人たちのことを切実に知るためには、
ときには毒薬も必要かと。

この本を読んで感じたのは、
「嘘をつけばもう後には戻れない」ってこと。
決して嘘をつくことを否定はしないけれど、
つく場合はそれ相応の覚悟を持ってつかないといけないということ。
特に企業の不正については、正直が一番かな。
自分が可愛いのは皆同じだから、難しい選択ではあるけれど。。

あっという間に読んでしまいました。
★4.5個って感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月21日
読了日 : 2011年8月21日
本棚登録日 : 2022年9月21日

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