久しぶりに魂が喜ぶ?本に出会えました。
美術書のような装丁で、挿絵も個性的で楽しめます。不眠から広がって行くお話です。
個人的な事で恐縮なのですが…私は事象をなぞるような細かい理屈っぽい描写が好きで、そんな表現から自分の感覚が研ぎ澄まされ、キャッチした物で気持ちが高揚するという[流れ]が好きです。そこに芸術を感じます。
この少し長めの短編小説は、その[流れ]を何度も楽しませてくれました。共感できる箇所も多数で…。何で村上春樹さんはこんなに女性のことがわかるんだろう。気持ち悪いくらいです。
明瞭簡略だったり、言葉に言外の意味を含ませることが少なくなった最近の読み物では刺激が足りないので、とても楽しめました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年12月23日
- 読了日 : 2020年10月30日
- 本棚登録日 : 2020年10月30日
みんなの感想をみる