船乗りサッカレーの怖い話

  • 理論社 (2009年10月27日発売)
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本棚登録 : 236
感想 : 52
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シリーズの第1巻から読んでいるが、怖さは増しているようだ。原題と雰囲気が違う和題に少し戸惑いを感じる。ピロスカは絵からロシアン人形のようだ。イレズミではTATOOではなく日本語を採ったところからアートの意味であると解釈した。(刺青にはたぶん著者も知らないであろう歴史がある。)最後の描写は目に映るようであった。ボートの乗った少年あたりからだんだんと怖くなってきた。サルの意表をつく結末が一番面白かった。泥ではホフマンを想起した。スクリムシャーは第1作の“盗む”事を思い出す。最後にトリカブトで短編集の結末を全体として締めている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史文化
感想投稿日 : 2010年11月24日
読了日 : 2010年11月16日
本棚登録日 : 2010年10月30日

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