死の家の記録 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1973年8月1日発売)
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本棚登録 : 1093
感想 : 75
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法を犯して罪を背負った人々に、足枷をはめさせ労役を科し、鞭の浴びせて自由を奪う。
そんな死の家に押し込まれた囚人たちの生活模様を描いた物語。
壁の中での生活は、本当に人を更正させることができるのか。
考えさせられる小説です。


この作品は、ドストエフスキーの実体験をもとにリアリズムの手法によって書かれていて、19世紀ロシアの監獄のスケッチとしての価値もあり、また、優れた観察眼による緻密な人間描写は、文学としての完成度を最高のものにしています。

「カラマーゾフの兄弟」を始めとする、ドストエフスキーの後年の大作たちの原点とも言える、大変素晴らしい作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2011*9〜
感想投稿日 : 2012年2月3日
読了日 : 2012年2月3日
本棚登録日 : 2012年2月3日

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