街の上級学校に進むため村を離れることになったダニエルが旅立ちの前夜、今まで過ごしてきた村での様々な出来事を回想する。
ダニエルとローケとヘルマンの悪童3人組のさまざまないたずら、個性的な村人たちのエピソードをある時は10歳のダニエルの視点、またある時はおそらく成人したダニエルからの視点でつないでいく。
個性的な村人たち、悪童たちの微笑ましいいたずら、ちょっとほろ苦い初恋。ダニエルが村に別れを告げる日が近づいたとき、ある事件がおこる。
二度と戻って来ないものがあるということを知って、ダニエルは少年から大人になっていく。真っ只中にいる時は気がつかなかった、少年時代への思いを抱いてダニエルは旅立ちの朝を迎えるのだった。
スペイン北部の小さな村の生活が飾らない言葉で描かれているが、その底には過ぎ去った日々へのほろ苦い郷愁が流れている。
紹介文にはスペイン版「スタンド・バイ・ミー」とあったけど、少し違うような気がした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
スペイン文学
- 感想投稿日 : 2012年10月20日
- 読了日 : 2012年10月18日
- 本棚登録日 : 2012年10月18日
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