再読。
上巻では、丸海藩内の藩主や幕府への忖度や、凶事を利用した悪事など、突然降ってきた禍いの中で人々の心の動きにひきつけられた。
下巻では、凶事のご本尊である加賀殿のが幽閉されている屋敷に下女として働くことになった幼いほうが、その加賀殿に手習いをすることとなる。巷では、鬼だ悪霊が取り憑いたと言われている加賀殿だが、ほうにはそんな風に思えない…。
加賀殿の丸海藩お預かりになるまでの経緯も描かれ、なんとも悲しくやるせない。
後半は、藩内の御家騒動を未然に防ごうと水面下で動く者達と、純朴なほうや宇佐の働きが対照的だ。
しかし、ほうの周囲の優しい人たちが次々と倒れていくのが辛過ぎる。
ちょっと下巻は悲しすぎた。2020.5.25
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
913日本の小説
- 感想投稿日 : 2020年5月25日
- 読了日 : 2020年5月25日
- 本棚登録日 : 2018年3月31日
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