「いじめ」がテーマの短編4編と「家族」がテーマの短編1編が収録された小説。
「ナイフ」「キャッチボール日和」のいじめ描写が特に読んでて辛かったが、最後まで読み切ってよかったと思う。些細なことでいじめは行われる、加害者は軽い気持ちなのかもしれないが、いじめられる側だけではなく、その家族も辛い思いをすることを忘れてはいけない。
作中に荒木大輔や長嶋茂雄の引退の話が出てるのが、一昔前、二昔前の作品って感じだが、いじめの根本はいつの時代も変わらないんだなと実感。是非多くの学生、教師の方に読んでもらいたい作品。
立場の弱い人にフォーカスする重松清さんの作風がやっぱ好き。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
重松清
- 感想投稿日 : 2023年1月30日
- 読了日 : 2023年1月29日
- 本棚登録日 : 2023年1月11日
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