アゴタ・クリストフの小説は、「悪童日記」三部作だけだと、何故か思い込んでいたので、本書を見つけた時は嬉しかった。
三部作と異なり、本書は短編集。「悪童日記」が書かれたのが1986年。この短編集の発行は2005年なのであるが、本書に収められているのは、1970年代から1990年代前半頃までの、クリストフのノートや書き付けの中に埋もれていた習作のたぐいを編集者が発掘し、一冊にまとめたものであるらしい。
従って、短編集を貫くテーマなどもなく、また、作品の出来栄えも、率直に言えば今一つ。私も、これが、アゴタ・クリストフの書いたものでなければ、読み通す気は起きなかっただろう。
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- 感想投稿日 : 2021年11月2日
- 読了日 : 2021年11月2日
- 本棚登録日 : 2021年11月2日
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