短編集。短いが簡単に読ませてくれない。一々囚われる。夢のような、思い出のような。「ルル」は途中から涙ぼたぼた落ちてきた。いつかどこかで寄り添ってくれたもの。ひどく打ちのめされた過去(あるいは未来)の自分が、時空を超えてよしよしって撫でられたみたいな感じ。「海と山のピアノ」藤城清治さんの影絵で海の中のピアノが描かれた作品があって、それを思いだす。それとアニメ映画「夜明け告げるルーのうた」とか。「ふるさと」「浅瀬にて」も好きだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2018年6月15日
- 読了日 : 2018年6月15日
- 本棚登録日 : 2018年6月15日
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