芥川受賞作「冥途めぐり」と「99の接吻」の2作が収録されていました。
2作ともはなかなか面白い観点から書かれた小説ですね。
「冥途めぐりも」「99の接吻も」生まれ育った家族の影響力を心理的に現実と対比させた物語でした。
どちらも主人公の一人称で描かれた心の歪みと身近な家族への協調と不響和音が上手く描かれ複雑な心理が自然なタッチで表現されています。
境遇に生きて行くための惰性的積極性の中に自分だけの不可侵性が「いかにもと」、女性のの心理を読ませてくれるものでした。
女性の「性(さが)」を記す作品といえるでしょう。
読後感=もやもや・・・されど家族・・されど愛するべき・・何か・・
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読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月6日
- 読了日 : 2012年8月23日
- 本棚登録日 : 2012年9月6日
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