羅生門・鼻 (新潮文庫)

著者 :
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感想 : 405
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今昔物語って面白い。なので案外スラスラと読むことか出来ました。文豪のお話って難しいんだろうなって食わず嫌いはいけませんね。
学校で習った『羅生門』は何十年経ってもやっぱり覚えていて、最後の1文は自分の中の不安を掻き立ててしまいます。
今回読んだ中では『俊寛』面白かったです。俊寛のおおらかでお茶目な言動が微笑ましい。この人物にあっては『平家物語』や菊池寛などが描く『俊寛』とかいろいろな解釈で登場するみたいなので、どの『俊寛』が自分好みか比べてみるのも楽しいかも、なんて思いました。『邪宗門』は、これからどんどん面白くなっていくだろうなってとこで未完となってるので、とっても残念。登場人物も魅力的だし、平安の世に『切支丹物』ってロマンが広がります。芥川の壮大な空想物語、読みたかったなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学:著者あ行
感想投稿日 : 2017年1月24日
読了日 : 2017年1月24日
本棚登録日 : 2017年1月24日

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コメント 1件

淳水堂さんのコメント
2020/04/05

こんにちは。
私もこちらの芥川龍之介も読みました!
地球っこさんの感想か、まさにそのとおり!です。
邪宗門、ぇえ、未完?切支丹の浪漫て想像広がりますよね。
俊寛、案外うまくやっていて安堵しました。いうことごもっともだ。
羅生門、下人は行方知らず→完全に闇に紛れる者になった、ううん、不穏だ。

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