筒井さんの本はあまり読んだことがなかったが、なんとも不思議な感じであった。出だしは普通の推理小説かと思いきや、後半はがっつりSFの世界になっていく。かなり難解なやりとりも多いが、雰囲気を含めて楽しめた。宇宙の形を一言で表現するくだりはさすがと思った。「祝福はしない」といいながらも、最後に関係者に少しづついいことがおきるラストもほほえましい。
ただ、個人的にSFに期待する、「もしこんな世界になったら」、みたいなワクワク感は薄く、なるほどね、という感じで終わってしまった感もある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2016年
- 感想投稿日 : 2016年7月31日
- 読了日 : 2016年7月31日
- 本棚登録日 : 2016年7月17日
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