- 江戸の旅 特装版 (岩波新書の江戸時代)
- 今野信雄
- 岩波書店 / 1993年7月5日発売
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江戸時代に限らず昔の日本の旅がどうであったか知れる本。
現代の旅は、移動は車・電車・飛行機、宿泊はホテル・旅館が当たり前だが、昔の旅は徒歩、安宿・無賃宿がふつうだった。今と比べると不便なように思えるが、それでも昔の人は旅をしていた。時代を経るにつれて旅をする人が多くなると、街道沿いに宿泊業、飲食業が発展しそれがさらに人を旅へ誘う。そんな雰囲気を感じ取れたのがよかった。
2024年1月8日
- イスラーム圏で働く-暮らしとビジネスのヒント (岩波新書)
- 桜井啓子
- 岩波書店 / 2015年9月18日発売
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日本人目線で、イスラム諸国について知れる本。
日本人にとっては日常的にあまりふれない文化圏、国々なので、その人たちがどういう世界観で暮らしているのかというものの一端を知れたのがよかった。イスラム圏は中東だけでなく、インドネシアやマレーシア、トルコなどのアジア各国も含むので、日本人が知らない以上にイスラムは世界への影響力を持っているというのがわかる。
2024年1月8日
- 株式市場: 資本主義の幻想 (講談社現代新書 904)
- 倉澤資成
- 講談社 / 1988年6月1日発売
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今となってはかなり古い本だが、それだけに昔も今も変わらない株式投資の基本を学べる本。
安いときに買って、高いときに売る。これが基本というかそれしかないのだが、何をもって安いか、高いかは人によって判断が異なるので、そう簡単ではないのが株式市場だと思う。
2023年12月27日
- バイクメカニズムの基礎知識 (きちんと知りたい!)
- 小川直紀
- 日刊工業新聞社 / 2014年10月17日発売
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バイクがどうやって動いているのか知れる本。
バイク乗りとして知ってて損しない内容を知れたと思う。クランクシャフト、カムシャフトなどのエンジンまわりの機構や、フレームとスイングアームがリアサスペンションを介して繋がっていることを知れたのが個人的によかった。
2023年12月27日
- 華麗なる交易: 貿易は世界をどう変えたか
- ウィリアム・バーンスタイン
- 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 / 2010年4月1日発売
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紀元前から現代まで、貿易がどのように行われてきたか、発達してきたかを歴史的観点で概観できる本。
結果として、比較優位な商品同士を貿易することで、世界全体としては豊かになる。ただし、比較劣位な商品、産業に従事する人々は、職を失う、賃金が減るなどの理由で不幸になる。それが歴史から学べる真理なのだと思った。
また、ある商品、ある国が恒常的に優位を保ち続けることはなく、時代を経るにつれて変化していくため、改めて諸行無常というか、盛者必衰なのだと感じた。
2023年12月27日
- 農のある人生 ベランダ農園から定年帰農まで (中公新書)
- 瀧井宏臣
- 中央公論新社 / 2007年6月25日発売
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農家でない人がどのような形で農業に携われるか、実際に行われている事例をもとに紹介している本。
絶対数はそれほど多くはないのかもしれないが、サラリーマンをやりながら週末農業をやる、定年後に農業をやる、といったことをしている人が本当にいて、この本に紹介されているように事例としてあるのだなと素直に驚いた。お金儲けを第一にする例はほぼなく、土に触れるため、子供の教育のため、生きがいのため、など農業を通して人生を充実させようという事例が多かった印象。
2023年11月22日
- 新版 農業がわかると社会のしくみが見えてくる 高校生からの食と農の経済学入門
- 生源寺眞一
- 家の光協会 / 2018年3月27日発売
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日本は食料自給率が低いとよく聞くが、それがどういう問題なのかなんとなく知れる本。
農業と一言でいっても何を作るかで違いがあって、穀物、野菜、果樹、畜産のような区分けがある。カロリーベースの食料自給率を考えると、穀物をたくさん作ることが望まれるわけだが、実際には穀物よりも儲かる野菜や果樹、畜産が農家に選ばれている。そして、野菜や果樹のカロリーは穀物と比べると圧倒的に低いため、カロリーベースで食料自給率を測ると低くなるわけである。
そのあたりの事情や、日本の農業の外観をざっくり知れる本だと思った。
2023年11月22日
- カラー図鑑 スパイスの秘密
- ジル・デイヴィーズ
- 西村書店 / 2019年6月20日発売
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粉末や粒でしか知らないスパイスが、どんな樹木なのかカラー写真で見れる本。
加えて、伝統的にどんな利用法、効能があるのかも書かれている。現代にいて料理に詳しくないとスパイスなど普段からあまり使わず存在さえほぼ気にしないが、何千年も前から人類はそれを活用してきたのだと知れた。
2023年10月25日
- 胡椒 暴虐の世界史
- マージョリー・シェファー
- 白水社 / 2014年12月25日発売
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それまでは中東を通って陸路でヨーロッパに運ばれていたアジアのスパイスを、海路で直接ヨーロッパに輸入しようとした歴史を知れる本。
世界史で習ったバスコ・ダ・ガマの喜望峰到達やマゼランの世界一周が、その当時はただ探検、冒険のためだと思っていたが、実は交易をするため、富を得るために航路を開拓していたのだと知れた。
スパイスはヨーロッパでは自生せず熱帯のアジアでしか獲れない。地理的条件によって地域ごとに特産品が異なり、それらを交換することによって交易が行われてきたというのを歴史の実例として知れたのがよかった。現代ではお金が中心にあるように思えるが、根底は実物の資源、商品を交換することこそが商売、経済なのだと思えた。
2023年10月25日
- 世界大恐慌 1929年に何がおこったか (講談社学術文庫)
- 秋元英一
- 講談社 / 2009年2月10日発売
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大恐慌時代に何が起こっていたか、そしてその当時の世相を教えてくれる本。
約100年前であっても不況の際に起こることは現代とそう変わらないという印象だった。大体以下のようなことが起こる。
・需給の悪化(需要不足or供給過剰)
・物価の下落
・賃下げや失業者の増加
・企業倒産の増加
・景気後退
・資本流出、資本逃避
・資金調達コストの増加
・信用収縮
一度悪循環、逆回転に入ると容易にはそこから抜け出せず、件の世界大恐慌でアメリカはニューディール政策を実施し、不況からの脱却を図ろうとした。
この当時は不況に対して政府が財政出動するのが定石といった観念は定着しておらず、ケインズがまさに生きたその時代に社会で起こったことを基礎として、今一般的になっている経済学が形作られていったように見えた。
2023年9月28日
- 近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本 (講談社現代新書)
- 山本昌仁
- 講談社 / 2018年8月22日発売
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全国区になっていく菓子屋がどういった精神で運営されてきたのか知れる本。
ごくたまに買いに行く側としては有名な和菓子屋さんとしてしか認知していなかったが、「たねや」としての哲学、商売を大事にしながら日々運営されているのだと知れた。
何十年と商売を続けるなかで、変えるものと変えないものを絶妙にバランスを取っているように見えたが、実際はいろいろなものを少しずつ変えていて結果的にうまくいったものを変えてきたのだろうなぁとか想像した。
2023年8月16日
- 醤油・味噌・酢はすごい - 三大発酵調味料と日本人 (中公新書 2408)
- 小泉武夫
- 中央公論新社 / 2016年11月16日発売
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タイトルそのままで、醤油、味噌、酢について知れる本。
単なる調味料としてしか思ってなかったが、どうやって作られるのか、歴史的にいつごろからあったのか、体にどういいのか、などいろいろと勉強になることが多かった。
味噌汁などで味噌を日常的に取るようにするとお通じなど体調がよくなるのは自分でも体感していたけど、昔の人々も経験的にそれを知っていて、戦国時代などはタンパク源としても味噌を重用していたと知ってすこし驚いた。現代ではそのすごさが科学的にも解明、裏付けされている。
体に良い、疲れも取れる、ということで、味噌、酢をもっと取るようにしようと思った。
2023年7月23日
- ひとはなぜ「認められたい」のか ――承認不安を生きる知恵 (ちくま新書)
- 山竹伸二
- 筑摩書房 / 2021年1月8日発売
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ふだん人とコミュニケーションする上で、「承認」というものがどういう風に存在しているか、作用するか知れる本。
「認められたい」ということよりも、人が無自覚に薄々感じている「不安」が、その人の行動に大きく影響しているのだと知れてよかった。
過去の経験、体験として承認を十分に得られなかった人は、それを反映したり補償する形で歪んだ価値観や行動様式を持っているというのは自分に当てはめてもそうかもという風に思った。
存在の承認、行為の承認によって、その人の価値を認識すること、認めることが人と人とのコミュニケーションにおいて大事なんだなと思う。
2023年7月22日
- 世界マネーの内幕 ――国際政治経済学の冒険 (ちくま新書)
- 中尾茂夫
- 筑摩書房 / 2022年3月10日発売
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マネーに限らず日本で世に知られている史実の裏側を知れる本。
テレビなどのニュースで流される内容はあくまでごくごく一部、断片の情報であり、その裏側にはさまざまな人や国の意図が含まれていることを知れる。様々な分野の本を引用しながら話を展開しているので、気になる話題については参考図書を知れて便利だった。
2023年7月10日
- 金融政策入門 (岩波新書)
- 湯本雅士
- 岩波書店 / 2013年10月19日発売
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現代においては経済を構成する一部でありその方向性を制御しようとする金融政策について、その理解に必要な諸概念とともに知れる本。
経済ニュースなどではあまり触れられない基礎、基本となる重要な事柄(通貨、銀行、金利などなど)をきっちりと押さえて話を進めている本で、自分的には当たりだった。今まで新書やニュース番組などで断片的に理解してきた事柄の間を繋いでくれたイメージ。
2023年6月23日
- 一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 (角川書店単行本)
- cis
- KADOKAWA / 2018年12月21日発売
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伝説のデイトレーダーが勝つために何をしているのか、何を考えているのか知れる本。
決して運で勝つわけではなく、実力で勝つのだとわかった。ありきたりな大衆でいるうちは、投資で大勝ちすることはない。
2023年6月8日
- ボルカー回顧録 健全な金融、良き政府を求めて (日本経済新聞出版)
- ポール・A・ボルカー
- 日経BP / 2019年10月24日発売
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元FRB議長ポール・ボルカーの視点で20世紀の金融史の一部を垣間見る本。
FRB、ホワイトハウス、アメリカ政府など、ニュースでしか見聞きしないその組織の内部、裏側をほんの少し知ることができておもしろかった。教科書でしか知らなかった固定相場制から変動相場制への移行について、その現場がどうであったのかなども書かれており、先の見えない追い詰められた当時の状況で勇敢にも決断していった人々がいたのだと認識させられた。
2023年5月29日
- Blenderで作るキャラクターモデリング入門実践ガイド (Compass Booksシリーズ)
- 緋子
- マイナビ出版 / 2021年5月20日発売
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Blenderでキャラクターを作るための基本中の基本を学べる本。
本書のとおりに進めていくことで、Blenderでキャラクターがどのように作られているか、作るかをとりあえず知ることができる。あくまでキャラクターモデリングの入り口としての知識であるため、さらなる上達のためには自分なりの試行錯誤やほかの分野の知識習得が必須。
Blenderの基本操作などは知っている前提で書かれている本なので、それを知った上で読むべき。
2023年5月24日
金融の歴史を知れる本。
最近だとリーマンショックが金融システムを揺るがす重大な問題として知られているが、それ1つが特別だったわけではなく大昔から金融システムに関わる大問題は繰り返し発生してきており、社会はそれに対応しようと金融システムを修正・発展させてきたことがわかった。歴史的な長い目で見ると貨幣価値の暴落や銀行の破綻はたびたび起こっており、現代においてもその可能性は同様にあることに注意すべきだと思った。
内容は新書のレベルを少し超えるくらいに専門的なので、経済、金融の基本的なことを知った上で読むべき。
2023年5月24日
- Webを支える技術 ―― HTTP,URI,HTML,そしてREST WEB+DB PRESS plus
- 山本陽平
- 技術評論社 / 2018年11月14日発売
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HTTP, HTML, URIをWebサービスを作る側として理解するのにちょうどいい本。
約10年前の本なので最新のWebのトレンドはカバーしていないが、HTTP, HTML, URIと、Webの根幹にある技術を理解できる。URIが指し示すWebのリソースはいくつかの表現を持ち得またその状態が変化し得る、と理解できたのがよかった。
2023年4月30日
- 民俗学入門 (岩波新書)
- 菊地暁
- 岩波書店 / 2022年1月20日発売
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日々の生活を少し違った角度から見たいときに読む本。
どちらかというと理系っぽい本を多く読んできたので、フワフワした感触を持ちつつ読み進めることになった。ただ、物事を観察しそれを分析、記述する力というのは、文系とか理系に縛られるものではなく普遍的だなと思った。
2023年4月25日
- デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
- オリバー・ベレス
- 日経BP / 2002年10月21日発売
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投資、投機において学ぶべき教訓を示している本。
聖杯を見つけようとしてはならない、自ら創造しなければならない、というのはトレードに限らず人生についても同じだろうなと思った。
2023年3月28日
- 仕事人生のリセットボタン ──転機のレッスン (ちくま新書)
- 為末大
- 筑摩書房 / 2017年7月10日発売
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今の仕事をし続けることに疑問を持った人が読む本。
自分自身を理解して、何を価値にして対価を得るか、他者との違いは何か、どうやって勝つか、などなど考えながら生きていかんとなーと思った。
2023年3月28日