声の網 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2006年1月25日発売)
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本棚登録 : 1965
感想 : 184
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これが1970年代に書かれているものだとはもはや信じたくない。。

単純に面白いが、恐ろしくもあり、これはまさに今の時代に起きていることではないかな。

2023年9月現在、芸能事務所の今は亡き社長の性加害についてやっと明るみに。
今まではマスコミが隠してきた。
いろんなところで誰かの秘密が握られ、握った秘密を力にして都合の良いように動かしていく。
もはや個々の洗脳とかいうレベルではなく、この社会全体ががっぽりとこの仕組みの中に入ってしまっていると感じた。

まだ反抗があるだけいい。
でも自分自身が少しだけ大人になった今、反抗する気が起きなくなってくるのをひしひしと実感し始めている。

反抗する人が減れば減るほどコンピュータにしばしされるとは言わずとも、目に見えない力に支配され続ける気がする。(そして、支配されていれば安定はする気がする。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月22日
読了日 : 2023年9月22日
本棚登録日 : 2022年9月20日

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