味わい深い、熱血スポーツ小説3選
千兵衛
2021/01/20
「熱血スポーツ小説」に「味わい」も加えるとこの3冊。「ボックス！」は、高校のボクシング部の顧問を務めることになった教師・燿子がこの格闘技を学んでいく様を、彼女の目を通して追体験できる構成が秀逸。「武士道」四部作の2人のヒロインの強さと美しさもさることながら、脇役もナメてかかれない。「風が強く吹いている」、下宿生10人で箱根駅伝に出ようというムチャぶりも、駅伝場面の美しい筆致で打ち消されてしまう。
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