How I Learned Geography

著者 :
  • Farrar Straus & Giroux
4.13
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本棚登録 : 21
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780374334994

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  • 邦題『おとうさんのちず』

    1939年、第二次世界大戦開幕の契機となったポーランド侵攻から逃れて家族はソ連(現カザフスタン)に避難する。
    空腹との戦いが辛い日々だったけど、お父さんの買ってきた地図に助けられて…というお話。

    中東を彷彿とさせる街並みだけどキリル文字が並んでいるこの世界は一体どこだろう…?!と思いながら読み進めたら、本の最後に作者の自伝が1ページにまとまっていて、現カザフスタンの風景だったことが判明。そうか、中央アジアってこんな感じなんだ…と新しい世界を見た思いで面白かった。

    空想が空腹の苦しみを和らげるというストーリーも素敵。

  • 家族全員が満足に食べられるパンを買うお金はないけど、小さな部屋の壁いっぱいのサイズの地図は買える。
    その夜はお腹をすかせて惨めな気持ちで眠ったけれど、時間が経ってみるとお父さんは正しい買い物をした。

  • YL 1.5 499語

  • ユリ・シュルヴィッツの波乱に満ちた人生を寡聞にして知らなかった。戦火のポーランドを逃れ、ロシアや小アジアを転々とし、パリへ、そしてアメリカへ。

    本作はそんな過酷な状況のなかでの1エピソードが元になっている。
    少年と母親は食べ物がなくて飢えているのだけれど、市場にでかけた父親はある日、パンの代わりに大きな世界地図を1枚買って戻ってきた。それで少年はひどく腹を立てるのだが……
    というところから始まる、いわば誤配が予期せぬ学びを生むという話。

    すてきな話なんだけど、シュルヴィッツ氏のほかの傑作「よあけ」「ゆき」「あるげつようびのあさ」などと比べてしまうせいでどうも見劣りがする気がしてしまう。

    たぶん、あまり事実は書かないほうがいいのだと思う。作者の人生を知ったところで、それは彼のフィクションにふんだんに滲みでているから。
    例えば「よあけ」から滲み出るなんともいえないもの哀しさの理由を、知りたくなかったと思う自分もいる。

  • なけなしのお金でパンではなく地図を買ってきたお父さん。うらみつつも世界への興味をもち楽しみを見いだした

  • 戦争中、パンを買いに行ったお父さんは、代わりに大きな地図を買ってきました。それがすべての始まりだったのです・・・。夢がふくらむ一冊です。480wd


  • YL:2.0
    語数:480

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