The Seven Husbands of Evelyn Hugo: A Novel

  • Washington Square Press
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781501161933

感想・レビュー・書評

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  • 出版社の末席記者のモニカは、大女優のイベリン・ヒューゴー本人からインタビュアーに指名される。不思議に思いながら、訪れたところ、出版社を離れて自分の伝記を書かないかとのオファーがあった。自分がどう女優として生きてきたか、そして7回の結婚歴をすべて赤裸々に語るというのだ。
    回答を保留しつつ、イベリンの回想を聞くことを始めると、誰も知らない、驚くべき大女優の人生が明かされていく。。

    20%くらいまでは、貧しい生まれのイベリンが、女の魅力を武器に、ライバルを蹴散らして女優として成り上がり、派手な男遍歴と繰り広げる話で、それがずっと続くと誤解させる。しかし、途中からがらっと変わり、彼女は真実の愛に気づくが、キャリアのためにそれを隠し、地位と名声を手に入れながら思い悩むひとりの女性の話に変貌し、なかなか奥が深かった。

    当然、モニカが選ばれたにはそれなりの理由があり、そう思いながら読んでいくわけですが、それでもなかなかのあっと言わせる展開でした。

  • 古き良き時代のアメリカの女優の壮大な一生物語。

    Evelynは極貧のHell’s Kitchen の生活から抜け出し、ハリウッドのスターとしての階段を登っていく。
    彼女の生まれ持った美貌と賢さを武器にして、いわゆる、枕営業ももろともせず、 7人の男と結婚し、のしあがっていく。
    今の時代、女を武器にして成功していくなんて…と物語の序盤はちょっと入り込めない小説だなと思ったけれども、4人目の旦那あたりから、彼女の魅力にハマる。
    限りなくレディーで美しいのに、その結婚劇の裏側は、自分の好きな人たちを守りたいという、男前精神なのだ!
    今やタブーの枕営業、家庭内DV、同性愛、中絶など、赤裸々に語っていく彼女の人生は、華やかでありながら、切ない。

    そして最後の方に、あっと驚く事が明かされるが、また、そのビックリ感が良かった。

  • 楽しく読めました。
    題名の通り、7回結婚した女優さんのお話。
    いくら海外セレブでも7回の結婚は異常だろ、と思ってたら日本の藤圭子さんは7回結婚されてるんですね。
    もしかして、日本の芸能人の方が、結婚・離婚を繰り返してるなんてことがあるんでしょうか。
    スペインのAldizという地名が出てくるのですが、検索しても見つけられませんでした。
    南海岸の小さな村とのことですが、架空なんでしょうかね。

  • 古き良き時代のハリウッドで貪欲に夢を追い、自身のセクシュアルアピールを100%使ってトップ女優の地位を勝ち取ってきたエヴェリン・ヒューゴ。どんなメディアにも語ってこなかった自分の人生をあなたに書いてほしい、と依頼を受けたモニーク。ごく最近名の通った雑誌社に採用されたという以外、記者として全くと言っていいほど知名度のないモニークは「なぜ自分が?」見当もつかぬまま上司にせかされエヴェリンの高級マンションでインタビューを始める。繰り返された7回の結婚と6回の離婚の裏にあった真実。モニークとエヴェリンの隠されたつながり。プロットは面白く、サクサク読める。若干描写がフラットで表層的に感じる所もあったけれど、全体的に面白く読める話でした。

  • Aging and reclusive Hollywood movie icon Evelyn Hugo is finally ready to tell the truth about her glamorous and scandalous life. But when she chooses unknown magazine reporter Monique Grant for the job, no one is more astounded than Monique herself. Why her? Why now?

    ...面白いっていうレビューをどこかで見て、ずっと読みたいと思ってた本。やっと読めた。期待通り、というかそれ以上に面白くって、12時間以上のオーディオブックだったけど、結構すぐに聴了。60年代から80年代にかけて、ハリウッドでアイコン的存在だったEvelynが語る、7人もの男性との結婚や映画女優としてのキャリア、そして彼女が自伝の中で明らかにしたかった秘密などなど、彼女の人生はドラマそのもの。なんでMoniqueが自伝執筆担当に大抜擢されたのか…という謎も、物語の終盤で衝撃的に明らかになって、勢いとエンターテイメント性がすごくあるんだけど、Evelynの悩みや葛藤、苦しみなんかもしっかりと描かれていて。今年読んだ本の中では、Blake Crouchの"Dark Matter"が自分的にはベストの面白さだったけど、この本もそれといい勝負。この人の作品は、短編の"Evidence of the Affair"だけ読んでたけど、それも面白かった。この人の作品、もっと読みたいな。

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