核と対決する20世紀 (核と人間 1)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000028363

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  • 米ソの対決が厳しかった冷戦期には、双方の核兵器システムが一触即発の状態で対峙し、従ってそこでは、システムの機械的な誤作動か、相手の行動に関する人間の判断の錯誤か、いずれにしろ「事故」によって、引き返し不能なミサイル発射が行われ、その結果核戦争に突入するという危険が、つねに存在した。換言すれば、細心の判断の積み上げの結果として戦争が開始され、その手段として核兵器が使われるというのではなく、核兵器システムそのものが、戦争開始の発端になるという危険に、常時晒されていたのだ。

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著者プロフィール

東京大学名誉教授 国際基督教大学平和研究所顧問

「2013年 『脱原発のための平和学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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