- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000073691
作品紹介・あらすじ
すべての復讐をなしとげたモンテ・クリスト伯エドモン・ダンテスは、孤独の女王エデの純真な愛情に、平和な人間らしい生活に入る決意をし、社交界を去る。長い間の憎しみから解かれた彼が残したことばは、「待て、而して希望せよ!」の一語であった。
感想・レビュー・書評
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結末をなんとなく予想できていたにもかかわらず、モンテ・クリスト伯のメッセージを読み終えた時に、それまでのモンテ・クリスト伯の復讐劇をかたちづくるに至った真諦を知り、なんとも言えぬずっしりとした迫力があった。
物語が長かったこともあり、数日間は物語の余韻と読み終えた達成感を持ちながら過ごせそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1802年生まれのデュマのこの作品(1-7巻)を読むと、デュマは小説の構想・細部の描写・心理描写等において、読者の心をとらえるコツを熟知していたように思える。非現実的で大げさではあるが、我々の心を波立たせ、惹きつけて、ワクワクさせてくれ、新しい空間へ連れてってくれる。▼小説の分野で言えば大衆小説、冒険小説、復讐小説といえるのだろうか。デュマの他の作品、三銃士や黒いチューリップなども読みたいと思った。▼ワイド版 岩波文庫は初めて手にとったが、文字が大きくてとても読み易かった。蔵書を広げてくれるとありがたい。▼人物が複雑で分りづらく感じる時があった。そのときWikipediaの「モンテ・クリスト伯」に記載してある人物紹介が役に立った。
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★★★★☆
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アニメ巌屈王をみて、原作を読もうと思った。伯爵が、復讐心の中にもちゃんと人間の心を持っていることが分かった瞬間が好き。
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文庫版全七巻完読した。結末を読んだ後は、しばらく呆然としていた。対策を読破した後の読後感は、何とも言えないすてきな気持ちになる。途中、中だるみをしてしまったが、六巻から七巻の結末までの展開は、ページをめくるのがもどかしいほどであった。エドモンとエデが新たな道を歩み、幸せをつかんでほしいと心から思う。もう一度第一巻から読み直してみたい。