- Amazon.co.jp ・本 (42ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001105575
感想・レビュー・書評
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不思議な9人きょうだいのお話。
出生はもちろんですが、「名」には深い意味があるのかも…と思いました。
ページの区切りと絵がマッチしています。カラフルで楽しい絵です。
お話としては長め(音読10分ほど)でした。
季節…なし 雪山は出てきますが、物語中の時間経過があると思うのであまり気になりませんでした
対象…中学年〜
内容…勧善懲悪 神様 不思議 知恵 -
2024.1.17 6-1
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きょうだいの名前で先が読めなくもない笑
君主の無理難題に適材適所で応えていく展開がロシア民話の「空とぶ船と世界一のばか」に似ていて、もしかしたら同じ話からの派生したものなのかしら、と思いました。 -
いろいろなにた人がいて、どれがだれかわからなくなりそうだった。
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失敗は繰り返さないタイプの王さまなんだろうか。
同じ人だと思い込んじゃったのが敗因なのね。
根気が無いのかもしれない。
毎回諦めて解放するあたりが根の単純さを示しているような気がする。 -
2023.7.8市立図書館
朝の新聞で君島久子さんの訃報を知り(亡くなってちょうど一ヶ月、七夕に合わせての公表だったのだろうか?)、追悼読書用にわがやの本棚にない本を図書館で見繕ってきた。
この本は、自分で持っていたことは一度もないが、何度か読んだことはある。折込の著者の言葉によると、中国各地に似たような話はあるがその中でもいちばんおもしろくまとまっている少数民族イ族に伝わる話を採用したとのこと。ふしぎな力を持ってうまれた九人のきょうだいが横暴な王さまの鼻を明かし、最後は王さまを追い払ってイ族の人々に平和をもたらすという展開で、どんな無理難題を出されても入れ替わり立ち替わりで涼しい顔をしている九人きょうだいがかっこいい。「はらいっぱい」「ぶってくれ」「あつがり」といったひとりひとりの個性を端的に表す名前も白雪姫の小人と同じように楽しい。
民間伝承の専門家の君島さんはともかく、ここで挿絵の赤羽末吉まで「イ族といえばすぐ女どれいの長歌「アモリゾ」を思いだしてりつ然とする」と語っていて(戦前から戦後まで十数年満州にいたおかげだと思うが)、戦前戦中は大陸の事情に通じていることがいまよりずっと当たり前だったのだなと実感する。 -
面白くて図書館で何度か借りてます。息子と私のお気に入り。昔話をよく描かれてる赤羽末吉さんの絵で、とても魅力的です。
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中国民話
中国の昔話。
宮殿の柱が倒れてしまい、
王さまは国中におふれを出す。
「宮殿の竜のはしらを、おとどおりにできたもにには、のぞみのほうびを、とらせる。」
イ族という村に、9つごの兄弟が生まれていた。
9つごの兄弟の名前は、
「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「切ってくれ」」「みずくぐり」。
この九人の兄弟は、かおも、からだつきも、そっくりな兄弟だった。
竜の柱をひょいとかついで直したのは、「ちからもち」。
でも王さまはちからもちの力を信じようとはせず、
「大量のおかまのごはんをたいらげることができれば認めてやろう」と言い出す。そこで、家に帰ったちからもちは兄弟で相談して、次は「くいしんぼう」が宮殿に向かう。
強欲で臆病な王さまは VS 9人兄弟 のお話。
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話はシンプルでわかりやすく、
何回か聞いたら暗記できる。
焼いても切ってもへっちゃらな9人の無敵の兄弟に
ふふっと笑ってしまう。
ありえないとんでも話が楽しい。
こんな兄弟が家にいたら育てるじいさんばあさんは大変だっただろう(笑) -
王さまが九人の兄弟を包丁で切っても切れなかったところがこわかったよ