クマのプーさん プー横丁にたった家 (岩波の愛蔵版 2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001108019

感想・レビュー・書評

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  • クマのプーさん展に行き、シェパードの挿し絵をじっくり見ながら再読した。
    クリストファーロビンやプーたちの仕草、表情一つ一つが生き生きとし、登場人物の性格が絵で表現されていて素晴らしい。
    おはなしの展開、会話のおもしろさ、こんなにすごい世界だったんだと改めて感動。
    おはなしと挿し絵(挿し絵がない本は装幀)がぴったりあい、一つの世界を築いている本に出会うと宝物を手にしたよう。
    かつて百ちょ森で遊んだ大人は、いつかは終わってしまう儚い時間だと知っているからこそ、愛しく切なく胸に迫ってくるのかもしれない。

  • 読み終わってから、じわじわとあたたかさと名残惜しさがやさしく込み上げてくる。
    登場人物みんなかわいい。キュートな挿絵につい見入ってしまう。

  • 石井桃子さんの美しい翻訳が心に響いて読後とても優しい気持ちになれました。

  • 世界観がとても優しく温かい
    一年に一回は読み返してしまう

  • なんて平和で温かく、可愛らしい世界なんだろう!心が温まります。もったいなくて後半はまだ読んでいません。思わず笑みが溢れる、ゆっくりと楽しみたい作品です。E・Hシェパードの描く生き物たちの可愛らしいこと!後半はもったいなくてまだ読んでいません。ここぞというときに読みます。

  • 小さなときから何度も何度も読み返しているたいせつな本です。
    未読の人かた、長い人生のうちほんの数時間この本を読むために時間をついやすことは、決して無駄ではないと思います。

  • 再読。

    A・A・ミルン作、石井桃子訳の童話『クマのプーさん』及びその続編『プー横丁にたった家』という2作が、一冊にまとめられたもの。シェパードの描く挿絵や地図がカラーで掲載されているのも嬉しい。

    物語は、父ミルンが、息子クリストファー・ロビンに向けて、ロビンと、ロビンの持つぬいぐるみたちとのお話を語り聞かせるという形態になっている。

    本書は哲学的な本ともよく言われ、それはプーのとぼけていながら、ふと本質的なことを呟いたり、詩歌論を吐いたりするところにあるのかもと思う。
    けれど読み進めるとむしろ、それらの考え深げなところよりも、感情の剥き出しの無垢さが表れているところに、はっとさせられる。

    たとえば、ロバのイーヨーの誕生日プレゼントを巡るドタバタが語られるとき、それを初めて聞いたはずのロビンが、父に向かって「ああ、ぼく、おぼえてる。」と言えてしまう場面。
    または物語の最後、幼年期を終えてしまうロビンが、「ぼく、もうなにもしないでなんか、いられなくなっちゃったんだ。」と魔法の丘に別れを告げ(そしてプーは、自分は「ひじょうに頭のわるクマ」だから、ロビンの話すことを理解できなくなってゆくだろうことを悟り)ながらも、彼の心の一部がプーとともに魔法の丘に残り続けることが語られる場面、そしてそのときのロビンとプーの間のやり取りなどは、読む側の胸が痛くなるほど無防備で、心に残る。

    いわゆる「プーさん」の原作はこの2作(20篇)のみで、その知名度に比べて意外なほど少ないように思う。けれど読み終えたときは、多彩なキャラクターたちの個性や、端々に滲む感情の純粋性、そして結末の潔さに圧倒的される。

  • 「クマのプーさん展」に行ったときに購入。
    「プー横丁にたった家」は読んだことがなかったから。

    クリストファー・ロビンと、クマのプーさんとなかまたちのおはなし。

    やっぱりとんちんかんで、おもしろかったです。
    クマのプーさん展の特別イベントに運よく参加することができて、そのときに松岡享子さんがおっしゃっていたのは、「波長が合わなくちゃいけない」ということ。
    たぶん私はまあまあな部類かなと思いました。
    プーきちがいになることはないけれど、「十一時っぽい気持ち」なんていいなぁと思います。
    ストーリーテリングできいた、「プーがあたらしい遊戯を発明して、イーヨーが仲間にはいるお話」、コブタのキイキイ声が耳に残っていて、ああほんとうにお上手だったんだなと感じました。
    ほか、イーヨーがみんなにあしらわれている理由はわかるけれど、ぼんやりしていてなんだか憎めないなと思ったりしながら読みました。
    プー・クマはなかなかの詩人です。
    あと、最後のクリストファー・ロビンのことば、成長を感じて少ししんみりしました。
    どこかでみた石井桃子さんのことば『子どもたちよ』を思い出しました。

  • 番外編02 第1回ビブリオバトルinなわて なわてvsいこまで発表された本です。 テーマ「大人も楽しい!子どもの本」

  • (2014-12-26)(2015-01-23)

  • 10年近く前、息子に読んだ時も思ったけれど、訳が難解なところがあって、子どもには、わかりずらいところもある。しかし、それを差し引いてもなお、面白い!というのが、この本の驚くべき魅力だ。
    娘は、気に入った章を何度も読んでとせがみ、意味がわからない章は、早く終わりにしろと言いながら(笑)それでも、最後まで楽しく読み続けた。

    最後の章は、母、涙。この本が大好きだった息子は、クリストファー・ロビンのように思う時があっただろうか?
    プーやコブタのぬいぐるみを並べて遊んでいる娘も、プー横丁で仲間たちと遊べなく日も、遠からず訪れるだろう。

    大好きな仲間たちと暮らす日々を手放しても、なにもしないでなんかいられなくなる方を選ぶ日のことを想う。

  • 母が古本屋で買ってきてくれた本。
    初版だったので、言葉がちょっと古いですが・・・
    とてもかわいらしいキャラクターです。

    作中でプーさんが歌を歌うのにメロディーをつけたくなります。

  • アニメも見たことはないが司書課程の課題で読んだ。

    ここまでプーさんがおバカとは知らなかった。びっくりした。

    予想とは違う衝撃を受けた本(笑)

  • 中学か高校以来の再読。

    他人の弁当を無断で食べるプーくま。
    ポエマーなプーくま。
    無邪気に誰かをたすけることのできるプーくま。
    尊敬すべきクマです。

  • プーさんや森の仲間達のおとぼけっぷりに笑い、ほっこりとした気持ちになり、最後は少ししんみりしました。
    挿絵も可愛く(個人的には、ディズニー版よりこちらが好きです)、お勧めです。
    【熊本学園大学:P.N. fudge】

  • おもしろい。ギャグマンガのようです。絵がとってもかわいいです。

  • やっぱりイーヨーが好きだ
    自分を投影してしまうのかな

    こぶたも好きだ

    キャラクタの
    なさけなさが
    好きなのかな

    なさけないから
    たのしく
    やってけるんだ

    ---------------------------------

    ディズニーアニメのプーさんは見ない方がいい。

  • 百円というのは買わない本まで買う値段だ。それで駄菓子屋で遭遇した懐かしお菓子のような気分で、単行本のプーなどつれてかえったりして、え、こんな終わり方だったの!?とびっくりするハメになる。ていうか、コドモそもそも終わり方なんか気にしないし、どうやらコブタでいっぱいいっぱいだったみたいだし、挿絵みたいに瓶並べたかったし。
    なにをするのが好き、聞かれるプー。「世界じゅうでいちばんすきなのはね、ぼくとコブタで、あなたに会いに行くんです。そうするとあなたが「なにか少しどう?」っていって、ぼくが「ぼく、少したべてもかまわない。コブタ、きみは?」っていって、外は歌がうたいたくなるようなお天気で、鳥がないているっていうのが、ぼくいちばんすきです」
    このいらえのせつなさと幸福にしみじみしちゃうのは、私がもう「なにもしないではいられなく」なりつつあるクリストファー・ロビンより、このお話を彼のずっとずっと先にまでわたって用意した彼の父の年に、いまはもうずっと近くなったからなんですね。

  • クマのプーさんは原画がやっぱり一番だ。
    ・絵がなんともたまらなく好きです
    ・クリストファーロビンのヒーロー性に脱帽
    ・皮肉やイーヨーがディズ二ーの力でよくぞここまで
    ・1つ1つのお話がかわらしく、おとぼけていて、
    読んでいると抱きしめたくなる、そういう珍しい一冊。

  • 絵本やアニメでも有名なエピソードは数々あれど、
    実際にはかなり深いです。
    原作を絶対読んで欲しい。「子どもむけ」ではないことが良く分かるから。
    でも、実際に子どものころにきちんと出逢えていたことが幸せ。
    当時のおとなたちに感謝ですね。


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著者プロフィール

1882年生まれ、1956年没。イギリスの作家。世界中の子どもたちの人気者である「プーさん」の作者としてあまりにも有名。著書に『クマのプーさん』シリーズのほか『赤い館の秘密』などがある。

「2018年 『クマのプーさんとぼく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

A・A・ミルンの作品

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