- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140057
感想・レビュー・書評
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絵本でしか読んだことのない物語が、こんなに奥があるとは、知らなかったです。
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知っている作品も知らない作品もあり。
「おやゆび姫」は、おそらく大人になってからだと思うんだけど、最初に子どもが欲しいと願った女性のことが気になって、ヒキガエルに連れ去られてから先が頭に入らないのね…。
いなくなったことに気づいてからの彼女を思うと、とても悲しくなってしまう…。
「小クラウスと大クラウス」は笑っちゃうなぁ。
眠りの精の兄弟が死神というのは、ドキッとするものがあった。 -
クリスマスシーズンからの流れでアンデルセン。
『おやゆび姫』や『みにくいアヒルの子』などは子供の頃に読んだ話は、おそらく子供向けにわかりやすく書き直されていたので、あらためて読むといろいろ違和感があります。
ヒキガエルやモグラとの結婚をみにくいという理由で嫌う、おやゆび姫とか、そのくせツバメや花の精はひと目で好きになる。
(子供の頃に読んだ本では「おひさまの見えない泥や穴の中で暮らしたくない」という理由に改変されてました。)
「みにくい」とか「美しい」って誰が決めるのか。
お金のために自分の馬やおばあさんを殺してしまう『小クラウスと大クラウス』とか、20枚のマットレスと20枚の羽ぶとんを通してエンドウ豆に気がつく『エンドウ豆の上のお姫さま』とか(本当に育ちのいい人は泊めてもらった家のベッドに文句なんて言わないんじゃないかな)、バラの美しさを認めないスズメたちの『おとなりさん』とか。
自分がいかに幸せだったのか気がつかなかった『モミの木』の話も印象的でした。
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この物語を通して、アンデルセンの人物像や現実ではありえない不思議な体験が読み取れるのでぜひ読んで、理解して欲しい。お勧めの話は、少クラウスと大クラウス。
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2さつあります。
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「エンドウ豆のお姫さま」
「おやゆび姫」
おやゆび姫は今みるとなんだかな、というところも多いです。 -
お話の素材や展開に
いろんなものの影響が見える。
儚さや物悲しさが魅力的。 -
おやゆび姫や大クラウスと小クラウスなど、アンデルセンのおはなしを初めてちゃんと読んだ。
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ハンス・クリスチャン・アンデルセン(デンマーク語読みではハンス・クレァシテャン・アナスン)だそうです。
裸の王様,みにくいアヒルの子,おやゆびひめ,雪の女王など,よく知られた話も多いですが,特に好きなのは次の2つ。アンデルセンの童話の中ではちょっとマイナーかもしれない。知る人ぞ知るってやつか。知らない人は知らない。
「赤いくつ」
すっぱりと切られたカレンの両足が赤いくつをはいたまま,どこまでもどこまでも踊り続けていく姿のすさまじさ。カレンの小さな部屋が変化し,大天使とともに天に召されていく場面の美しさ。イメージが圧倒的。
「エンドウ豆の上でねたおひめさま」
そんなこともあるのかあ,,子ども心に,ただただ「ほんとうのおひめさま」に感心した。この話の微妙な気持ちのよさはなんだろう。こんな話をすらっとかけるアンデルセン,やっぱり天才。
アンデルセンは,パンもおいしい。デニッシュ系が特に。
ぜひコペンハーゲンに行って,人魚姫の像を写真にとりたい。
人魚姫といえば,結末がいろいろあるというのをはじめて知りました。王子を殺すことができずに海に身を投げたあと天国に行きましたバージョンと,空気のアワになって消えていきましたバージョンと,空気の精になって天国に召されましたバージョン。わたしが小学校の時に読んだのは,アワになって消えていくものでした。それだけに悲劇性が強かったように思います。