吾輩は猫である (岩波文庫 緑 10-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101018

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物も非常に個性的で、この作品は長くて、色々なことが詰め込まれていて読みにくい部分も多かったが、それを補って余りある面白さだと思った。

  • 夏目漱石の『吾輩は猫である』に鏤められた些事から、漱石の日常、身近な人々との交友、家族との折り合いなどなどを論考する読みとりやすかった。さまざまな資料を駆使して書かれているので、明治37年から39年のあるインテリゲンチャの生活の様子が事細かに浮かび上がってくる。面白い試みだと思った。一つ一つの項目に関する薀蓄は本書を当ってもらうとして、最後に笑ってしまったのは、『吾輩は猫である』の評判にあやかって書かれた贋作の数々。勿論、内田百輭の『贋作吾輩は猫である』は有名だが、それ以外にも、保坂帰一の『吾輩の見たる亜米利加』ではなんと”猫”が渡米している。

  • この作品はタイトルを見てもわかるように物語は猫の視点から書かれている。
    この猫は登場人物の英語教師、苦沙弥先生に飼われている。
    作品は自体は、「吾輩」(猫)の視点で家で起こることを語っているもの
    作品を読んでみての感想は、普通に面白いと思います。
    ネットでこの本のことを調べると、夏目漱石の最初の作品って書いてあった
    知らなかった。
    私も猫を飼っているので、猫からみた家はこんな感じなのかな〜って想像して読んでいました。

  • 2009/
    2009/

    未読。

  • 想像力をつけようと、描写の面白い小説でうちの大学の図書館にもあるもの…と思って適当に選んだ一冊。
    話題の名作ということで一度は読んでみたかったものである。
    ネコの視点に立つからこそ、「自分(筆者)も人のこと言えないでしょうに」というような人間の皮肉、
    醜い部分を面白おかしくかいている。
    何でもない日常のただ流れるままにという感じで、全体にあまり論理というものは存在しないようである。
    そのわりにはあまりに長編なのでちょっと飽きてしまった。さらにこの時代特有の長ったらしい副詞句も苦手。半分までで断念。

    しかし時々いろいろ考えさせられる人間の特性が描かれていて、その点はやはり面白かった。
    随分時代も変わったので、現代人にはあまり当てはまらない部分もあるのだが、現代人にもすごく当てはまる部分もあった。
    特にそれを感じたのは、他の動物と比較した場合の「人間様」中心てき考え方である。
    まあどんな動物も、自分の種族が一番と思っているのかもしれないが、猫の目でこうまで書かれるとなるほど、と思ってしまった。

    ちなみに私はこの本を読んでいる頃、今流行のネコカフェにデートに行っったのだが、これがまた新鮮だった。
    まさにキャバクラの猫バージョン。しかも猫は餌をもらいには来るが、一向に媚びる気配がない。
    撫でようとしようものならすぐ逃げる。「人間にかまってやってるのよ♪」という感じ。
    そりゃそうだろうと思ってしまった。
    ちなみにこの店の姉妹店、今度新店舗を新宿二丁目に構えるらしい。まさに本場である。

  • 子供の教育番組でも取り上げられていて、長い生涯 読んだことがない、これじゃまずい、と思って読んでみました。
    なんでしょう。古典落語のような(古典落語もよくわかりませんが)内容。ところどころ笑えるところもあり、これが夏目漱石の文体なのかなと ぼんやり考えさせられのみ。
    三四郎とかも読んでみようかなと、そうすれば もっと夏目漱石を理解できるのかなと、まだそんな気持ちです。

  • 真面目なんだけどとてもユーモアがある、そんな文章が私は大好きだ。
    私が思う文章というものの本質がこの作品だと思う。真面目なユーモアこそ私の全て。

  • これはだめだったー。
    冗長な感じがして最後まで読めませんでした。

  • 最後のほうまで読むと、じわじわ面白い。変人集団を猫目線で楽しむ話。
    嘘ばっかりつく人と、ガラスを最初っから最後まで擦ってる人が好きです。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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