寺田寅彦随筆集 1 (岩波文庫 緑 37-1)

著者 :
制作 : 小宮 豊隆 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 756
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003103715

感想・レビュー・書評

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  • 物理学者であり夏目漱石の高弟でもある著者の、科学と日常両方に対しての観察眼から生まれる気づきや笑いがたくさん詰め込まれている。。細かな日常の描写により鮮やかに風景が想像される文ばかりで、とても素敵だった。
    特に冒頭の「どんぐり」という文が本当に素晴らしい。病で長くない妻との何気ない一日と、その忘れ形見である子供との触れ合いが静かに語られていく中で、著者の妻に対する想いがかいま見えるような気がした。こーいう備忘録みたいな語りには弱いんだよ(´;ω;`)

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    科学×芸術=寺田寅彦?

    「難しそう・・・」と思う物理学も
    寺田寅彦の文章を読めば「楽しそう」と思えます!
    ぜひご一読を!

    おすすめは「春六題」。
    春の新しい見方が得られます。

    (学生さんレビューより)

  • 2011年度【請求記号】914.6||T||1【資料ID】00131534【配架場所】工大君に薦める

  • 現代の我々が読んで、まさか大正の時代にここまでの洞察力を持った人がいるのかと感嘆する随筆だった。それでいて芸術の香りもしっかりとする。現代の本に比べて読むのは疲れるけど、読む価値は十分にあると思った。

  • 請求記号:テラダ
    資料番号:010757367
    寅彦は、科学も芸術も人生の記録であり予言であるという点においては同じであると言っています。

  • ものの考え方捉え方が好き。一家でれでれの猫観察日記もっと読みたい。とても面白かった。

  • 物理学者 兼 随筆家であった寺田寅彦の随筆集。
    病弱であったためか、文体がなんとなく内向的な感じ。
    科学者的な視点で物事を鋭く観察してるということもあれば、ゆっくりと時間が流れるような雰囲気の作品もあった。
    科学や物理について哲学を展開していたり、科学と芸術の関係を考えていたり。
    随筆なので読んでてつまらないと思ってしまうことがあって、部分的にしか読んでない。

  • 面白かった。日常の些細な出来事を科学的かつ芸術的に分析しているのが楽しかった。また海外旅行記も載っていて自分にはツボにはまった。
    寅彦の好きなところは、会話文が少ない、随筆で書かれているところ。
    この本のような書きっぷりで日記を書いてみたい。

  • 物理学者の考え方は、文系とは違うな!と感じさせられるところがいっぱいあります。

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著者プロフィール

1878–1935
東京に生まれ、高知県にて育つ。
東京帝国大学物理学科卒業。同大学教授を務め、理化学研究所の研究員としても活躍する。
「どんぐり」に登場する夏子と1897年に結婚。
物理学の研究者でありながら、随筆や俳句に秀でた文学者でもあり、「枯れ菊の影」「ラジオ雑感」など多くの名筆を残している。

「2021年 『どんぐり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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