- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003105221
感想・レビュー・書評
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発作的な旅、家族がいても関係ない。深い山に住んでいたこともあり、山や自然や鳥の声に郷愁を感じる。
妻も、またかといった感じで旅に出ることを認める理解力。
四万温泉の田村旅館でひどい目に。
今とは違い、旅すること自体が大変。時間も手間もかかる。まさに非日常。
創作誌に投句してくれる地方の同志と会えるのも大変貴重な経験。電話などでも気楽に連絡できないがゆえに、会うというのはものすごく貴重。酒を過ごすのもやむを得ない。 -
沼津にある若山牧水記念館に行く機会が出来た為、お共に連れて行くべく手にした一冊。以下ミーハー感想文。
冒頭「枯野の旅」の散文詩からしてグッとくるんですが、頁を捲った先に北原白秋画若山牧水の似顔絵がバーンと載っているところで笑ってしまうやないかーい!
驚くのは4合瓶位なら提げて草鞋履きで山歩きしている所です。昔の人の健脚さと頑丈さには驚かされます。ちょっと真似してみたい…。
ぼっさんは見た目も性格もイケメンですね!こんな仙人みたいな呑んだくれが、歌を詠み乍ら山奥旅してたんだぜ?とか思うだけで、もう(笑) -
旅の思い出話を酒を片手に語ってくれるかのような文章。筆者の声を知る由もないが、まるで声が聞こえてくるかのようである。いつか旅をする彼の背中を追いかけてみたい、
若山牧水という人物は、己の身体という枠組みを超え、自然(森羅万象といったほうがよいか)と同化しようとした。高山辰夫の絵をみるかようだ、と感じた。 -
自然を旅する牧水の詩と、みなかみを旅行した時の紀行文
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品川イーストワンタワーあおい書店、¥630
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淡々とした文章(まぁ日記みたいなもん)なんだけど、風景描写が良く、簡潔で美しい。たしかに、これ読むとこの場所を歩いて、牧水の見た景色を感じたくなる。
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まなかひに奈智の大滝かかれどもこころうつけてよそごとを思ふ
-熊野奈智山-
ひとり飄々と旅をする姿を想像していたら、実際は、結社の仲間をうきうきと訪ねたり、別れ難くなった友人と予定外の滞在をしたり、人の匂いのする旅人だった。ルックサックを背負ってね。
また来むと思いつつさびしいそがしきくらしのなかをいつ出でて来む
-みなかみ紀行- -
旅が人の感受性を育む。牧水も旅によって感受性を育まれ、世に優れた歌を残していった一人なのだろう。