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- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003110812
感想・レビュー・書評
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どの話も読んでいて心に響き、訴えてくるものがありましたが、中でも「夏の花」と「廃墟から」は別格でした。
生々しさと悲惨さを正確に淡々と描いていて、原爆の恐ろしさを改めて実感させられました。
読んでいてどこか寂しく、虚しくなる作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原爆被災地において、淡々と当時の様子、避難先の肩身の狭さと飢えを書いている。人物が「甥」「兄嫁」などの親族呼称で呼ばれていることが、噂で鉄道を行き来し知人を探し、家族のただなかにいる実在の存在であったのを感じる。
「誰も彼もが知り合いを探そうとしているのであった」 -
小説としての価値ではなく、書くべき、書かれるべき作品だったのかも。