食道楽(上) (岩波文庫) (岩波文庫 緑 175-1)

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  • 岩波書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003117514

感想・レビュー・書評

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  • 調理方法の説明が細か過ぎる。
    自分で全てを調理しようとすると時間と手間がかかる。ルーがない時代のシチュウは2日。お多福豆は3日。現代はスーパーへ行けばすぐに食べられる。ありがたや。
    明治の書物にタピオカが出てくるとは思わなかった。
    食べ物、調理道具、思想、風習など多岐にわたっているので意外と飽きなかった。
    途中から大原さんの行末の方が気になってしまって、料理の場面は流し読みになってしまった。
    暮らしに関しての講釈も多く、丁寧な暮らしの元祖、極みのようで今流行りの丁寧な暮らしがとても簡単に思え、丁寧に思えなくなってしまう。

  • 明治時代のベストセラー、料理指南書。ストーリー仕立てで、当時の食文化を知ることができて面白い。ただ、いちいちレシピを事細かに書いているので少し冗長気味。

  • 膨大なレシピと、当時の西洋に追いつけ、という意気込みが伝わります。今日の日本の生活がどれだけ便利、かも。コンロもオーブンもない時代にパイwp焼くんですよ・・・

  • 明治時代の新聞小説。一人の生真面目男が料理上手な美人さんに惚れ、結婚までありつこうとするが。
    ストーリーも面白い料理書です。数々の料理の工夫は現代にも十分生かせそう。

  • 大衆向けの本ながら、当時の食文化が分かって興味深い。
    ちょっと読みにくい文体ではあるけど、ストーリーの面白さと食への啓蒙、美味しそうな料理の作り方が満載。
    小説版美味しんぼ。

    文庫で上下巻

  • 新聞小説なんだけど、実用度たかい。明治時代って、こんなハイカラなメニュウあったなんて驚き!2組の恋愛模様も気になる。。。ハマった。

  • 同じく新聞連載の「啓蒙小説」で、当時空前の大ヒット作となったのがこちら。明治の頃は大変珍しかった洋食のレシピを紹介するなど、異文化紹介の側面もあったのでしょう。一言で言うなら「珍本」です!

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著者プロフィール

一八六三年、豊橋に生まれる。九歳でロシア語を学び始め、東京外国語学校に学ぶ。八八年より郵便報知新聞の客員となり、家庭小説、少年向け小説、軍事小説など様々な新聞小説を執筆するほか、論説、評論、書評、随筆にも筆を振るう。一九〇三年、和洋中六百三十種の料理を盛り込んだ実用小説『食道楽』がベストセラーとなる。平塚市の広大な土地に菜園や鶏舎を設け理想の生活環境を追求、断食の研究にも勤しんだ。一九二七年没。

「2018年 『食道楽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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