ソネット集 (岩波文庫 赤 205-5)

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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220559

感想・レビュー・書評

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  • シェイクスピアに関する作品を作るに当たり読んでみた。

    数々の甘い言葉に酔いそうになりながらも、愛を神聖なものとして捉えようとする文章を慈しむ気持ちになった。訳者の高松さんはとても深くシェイクスピアを研究されているのが伝わり、分かりやすかったが、やはりソネット詩の性質をそのまま受け取るために、英語版の文章も是非読んでみたいと思った。

    愛を語る多彩な語彙に感服させられながらも、思いがけないシェイクスピアの人間らしさに触れることができて面白かった。

  • いきなり若い男性に向けての内容だったので驚いた。
    この若者や「黒い女」の正体をはじめ、
    謎が人々を惹き付けているんだな。

    全体を通して1番印象に残ったのは解説でいう所の
    「文学的伝統とその批判」の態度。

    「ウィル」を多用した箇所のインパクト大。


  • 76
    太陽は日々に新しくて古い。私の愛もそれと同じ、
    すでに語ったことを、いつも語りつづける。

    注釈、解説もあり、シェイクスピアを知る良い機会になりました。美しいと思える詩が一遍でもあれば、心の支柱を見つけたような気分になります。

  • メモ…好きなんだけどちょっと笑ってしまう。その後またほっこりする。

  • シェイクスピアといえばやはり戯曲のほうが断然有名で、詩集というのは一般にあまり知られていないことに加えて、シェイクスピア自身の伝記というか人物、私生活なんかもあまり知られていないのではないかと思うのですけれど、これを読むにあたって初めて知って驚いたのが、実はシェイクスピアにゲイ疑惑があったこと。そんなわけでこの詩集は大半が、男性の恋人に宛てられたものになります。戯曲よりシェイクスピア本人の生の声が出ている印象で、なかなか興味深かったです。

  • いま、日本語で読んでもこれだけ気持ち良いんだから、
    その凄さが窺い知れる。

    原文で読むと、さぞ気持ち良いんだろうなぁ。

  • ずっと気になっててやっと購入

    もう大好きシェイクスピアとしか言えない
    リズムとか表現が素敵過ぎて苦しい
    どんなもの食べたらこんな綺麗な表現が出来るのかしら

  • 「きみは子どもを持つべきだ」という詩がえんえんと、20数篇続いてることに驚いた。きみという美を受け継がないことは、この世にとって損失だとかなんとか。こんこんと説き続けるシェイクスピアは、F先生をほうふつとさせました。
    いのちをつないでいくこと、子どもを生むことって素晴らしいことだなあと思いましたよ。

  • ソネットといえばペトラルカでしょう、なんて思いながら、興味があって昔読んだ。実は、彼の壮大な悲劇に取り組むには、体力と精神力が必要だから、消極的にお手頃なところで、というのが真実。それにしても韻の踏み方、音のリズムが素晴らしい。これ、日本語にするのは至難の業だなー、って感心しながら読んだ。

  • 好きな男の子にマッチの等価交換としてもらった記念の一品なので、中身よりもその思い出のほうがでかいうんこ。いや、それでかなり読みました…。いやでもすげーなって、しかも、な、なんとなく……だ!へけー!!黒い女めが!(言ってみただけ)
    思い出は四大元素。

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