ロビンソン・クルーソー 上 (岩波文庫 赤 208-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220818

感想・レビュー・書評

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  • 滞在年数長すぎ。ワクワクしながら読めたが、やっぱり少年のときに読めばよかったと思った。

  • 資料ID:C0030190
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 今年度の東京経済大学の「人文地理学」後期では,ヨーロッパにおける旅行記とユートピア文学の歴史を辿る講義をしている。本作も当然その講義に含めるべき作品であるが,岩波文庫版で上下巻800ページにわたるのでなかなか読み始める勇気がなかった。でも,今年度は思い切ってレポートの課題図書に選定したので,読まざるを得なくなって読んだ次第。
    結局,上下巻読むのに3週間ほどかかってしまった。しかも,岩波文庫版では上下巻となっているが,実は上巻と下巻は別の作品であることが判明。上巻を読み終えたところで,あまりにも結末がしっかりしているので,これ以上同じ分量で何を続けるのかと思いきや,続編でしたね。上巻が『ロビンソン・クルーソーの生涯と冒険』,下巻が『ロビンソン・クルーソーのその後の冒険』として発表されたものらしいが,どちらも1719年に出版され,第3作として,小説の形はとっていないが『ロビンソン・クルーソー反省録』が1720年に出版されたという。
    私も当然,ロビンソン・クルーソーの名前は知っていた。無人島に漂着して,自力で生活をするという物語として。しかし,『ガリヴァー旅行記』がそうであったように,実際の作品は非常に長く,学ぶことは大きい。いわゆる無人島での生活を中心にしたのが上巻であり,28年におよぶ無人島生活から英国に帰還したところで終わる。しかし,無人島に漂着する67ページまでにも波乱にとんだ人生が語られている。ロンドンから出向してアフリカはギニアで商人として一儲けし,海賊船に襲われて捕虜になり,脱出して助けられた船に乗ってブラジルに行き,農園を所有しまた一財産作り,再び航海に出たところで船が遭難し,彼一人だけが無人島にたどり着くという物語。
    私が知っているいい加減なストーリーでは結末がどうなったかも知らないが,原作ではロビンソンが漂着した島は誰も知らない無人島ではない。野蛮人なる人々が登場するのだ。といっても,その島に住む住人ではなく,近くの大陸(それは後に大陸ではないことが判明するが)から時折島の海岸を利用して食人行為を行うという人々。作品中にコロンブスの名前が出てくるかどうかは忘れてしまったが,とにかく固有名詞は出ていないが,明らかにカリブ海に浮かぶ島々が想定されている。といっても,本作中の野蛮人は日常的に食人行為をするわけではなく,いくつかのいがみ合っている種族があり,小競り合いの結果捕虜になった他種族の人間を食べるのだという設定になっている。捕虜を数人,ロビンソンが住む島の海岸に連れてきて,数人の男たちがお祭り騒ぎで捕虜を食べるという現場が何度も登場する。そんな具合で,上巻の後半はそうした野蛮人からいかに身を守るかという方策にあてられる。しかも,続いてスペイン人の一行が出てきたり,島の近くにイギリス船がやってきたりと上巻の最後の方に急な展開があり,最終的にロビンソンはヨーロッパに帰還する。

  •  2011年5月29日読み始め 2011年6月1日読了
    世界文学全集の「 フライデーあるいは太平洋の冥界」を読む前に、やっぱりオリジナルから読んでおこうと思いました。
    で、始めの方はわりとそうでもないかな?と思ってましたが、孤島での生活になってくると、その細かい描写が面白くって、やはり読んでおいて良かったなと。
    孤島生活がこんなに長かったこと、フライデーは最後の方しか出てこないのもびっくりです。
    続編の下巻も読んでみようと思います。

  • これが18世紀に書かれた作品とは…。とってもおもしろかった。

    いろんな縁があって読み始めたこの本だが、僕のメインの意識としては「18世紀、産業革命前のイギリスの人間像を投影した作品」って捉えその人間の行動における合理性だとかキリスト教に注目しようとしたんですが、それ以外の些細な出来事なんかすっごくおもろーい。孤島での生活と後半のヨーロッパでの生活の対比から後者がいかに貨幣、手形、その他もろもろに縛られているのかがより浮き彫りになる。最近買った世界地図帳も役立ったし(つまりクルーソーが漂流した島と思われる場所を発見したりフランスの地理を軽ーくのぞいてみたりと内容理解により役立った)とってもいい読後感に襲われている。下巻も近いうちに読みたい。

    小説もたまにはいいもんですな。

  • ロビンソン・クルーソーの物語はデフォーの思想を顕著に反映しています。それはデフォー自身が自分の考えを世に問うためにこの物語を著わしたことを明言していることからも明らかです。
    時代背景は大きく「大航海時代から産業革命」「宗教革命」の2側面から見ていくことが必要でしょう。
    物語としての大きな流れは...

    【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
    http://www.prosecute.jp/keikan/017.htm
    【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
    http://prosecute.way-nifty.com/blog/2006/08/17_04f4.html

  • 分かりやすい聖書という印象を受けた。
    物語の形をとった、キリスト教布教書。

    無人島の生活に四苦八苦してるあたりが特に面白かった。
    人類もこんな風に工夫を重ねていったのだろうと。

    しかしこれを読んでいだいたのは、
    やっぱり神はいなさそうだなあといった感想。
    いても救ってはくれないんだろうな。
    神に救われるには、積極的に自分から
    ポジティブになる必要があるようで。

  • 挫折。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003220811
    ── デフォー/平井 正穂・訳《ロビンソン・クルーソー(上)19671016-19780910 岩波文庫》
     
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19920930
     九月丗日の架空暦
     
    (20091122)
     

  • デフォー著の中でも特に好きなのが、このロビンソン・クルーソー。
    子どものころ初めて読んだとき、なにが起こるかわからないハラハラ、わくわく感が大きかった。
    しかし今読んでみると、宗教的な記述がよく目に付く。
    また当時の時代背景がよくわかる。

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