ジーキル博士とハイド氏 (岩波文庫 赤 242-2)

  • 岩波書店
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感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (114ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003224229

感想・レビュー・書評

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  • 短いものでありながら、直接語ることのほとんどない「ハイド」という悪の存在をジーキル博士の内面から描き出していた。読了して、彼らには二重人格というより、表裏一体の言葉が適切なのではないかと思った。多重人格の話として、ビリー・ミリガンについても読んでみたいと思った。

  • 発行当時はショッキングだったろうと思われる内容。これが先駆けだったことを思うと、時代も感じる。

  • 二重人格の代名詞。ずっと昔に読んだが、ミュージカルを観たので再読した。人間、抑圧されすぎていたらダメになるんだなあ。自分らしく生きないと綻びが生じてくる。

  • ジーキル博士とハイド氏。二重人格、解離性同一性障害をテーマにした不朽の名作。二重人格者や解離性同一性障害者を表すとき、いまだにジーキル博士とハイド氏と言葉が使われていることにこの小説の偉大さがわかります。100年以上も前のお話だけれど、全然古臭くない。むしろ現代に通じる内容です。

  • よく引用や比喩に使われて題名と大まかな内容だけ知っている作品。これを読んで僕も文化人に近づいたい!
    ちなみに、神保町の古本屋で買った初めての古本。
    そはういえば、ミステリーというジャンルに属する小説はあまり読んだことがない。この本で自分にミステリーが読めるかどうか確かめたい。
    「人間は究極的には多種多様で、首尾一貫しない独立した存在の集合体にすぎない」なるほど、わからん。
    読了。一日かからなかった。カフカの「城」は三週間かかったのに笑。
    面白かった。19世紀にロンドンを恐怖に陥れた切り裂きジャックも二重人格者だったみたいだね。
    薬を飲んで体が豹変するっていうのはファンタジーすぎてミステリーに入れていいのだろうか、、、。なるほどぉ!感が全くなかった。

  • 何となく知っていたキャラクターだったけど、小説として読んだのは初めて。
    ジキル博士がハイド氏になる過程、ジキル博士の苦悩がよくわかった。
    面白かった。、

  • 多重人格の代名詞といっていいくらいストーリーが有名なので、今さら読んでも面白くないかな、と思っていたけれど、そんなことはなくとても面白かった!善良な人格であるジキルが主格だったはずなのに、何回も変身をしているうちに、邪悪なハイドの人格が大きくなっていく。そのことに気づいたジキルのことを思うとゾクリとさせられる。二通の手記で終わる構成も好き。特に、ジキルの手記の、悪との葛藤部分は読み応えがあった。

  • ジーキル博士が次第にハイドに侵食されていく最後の章が良かった。
    人間の二面性(善と悪)について上手く描かれている。

  • 無心でたんなる読書をしたい期間のつづき。薄いのですぐ読めた。

    1885年。
    有名なのでなんとなく筋を知っているような気がしていたけれども、主人公がアタスンという弁護士であるというのを知らなかった。
    アタスン弁護士がハイド氏とジーキル博士とのかかわりを調べる第一部と、ジーキル博士による書簡で事の次第が詳らかになる第二部に分かれている。

    「医師ジーキルは自分の性格中の悪を分離する薬を用いて」(岩波カバーのあらすじより)ハイド氏になる、という設定が、なんとなく、善たることを社会が要請するようになった時代を感じさせる。1800年代は疎いので、勉強せねば。


    それから、カインの話が出てきた。デミアンでも出てきたので、ちょっとホットかも。こういうのは気にしていると同じ文章に出会える。

  • 哲学とか文学史的な価値はともかく,一つの短編小説として,面白い。
    二重人格という結末が分かっていても。

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