ビアス短篇集 (岩波文庫 赤 312-3)

制作 : 大津 栄一郎 
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003231234

感想・レビュー・書評

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  • お手本のような短編小説には飽き飽きした方にオススメ。

    『悪魔の辞典』で知られるビアスの短編集。
    ビアスの短編の共通点は、「死」と「意外な結末」だ。
    ジャーナリスティックで硬質な文体で描かれる幻想的な死。
    そして、最後にズドンと来る結末。
    ただ、現在では模倣しつくされ、結末の意外さはそれほど感じられない。

    ビアス短編の中でも最高傑作が「アウル・クリーク鉄橋での出来事」。
    他の収録作品と比べて、この作品だけが突出している。
    後にも先にも存在しえない、模倣不可能な作品だ。
    これを読むためだけでも、本書を手に取る価値がある。

  • 今読んでる最中だか、とても皮肉てきでおもしろい。「アウルクリーク鉄橋での出来事」を原作とした映画もあるが映像は汚いらしい(´・_・`)

  • 芥川龍之介が「藪の中」を書く際に参考にしたとされる”月明かりの窓”。読んでみると、なるほどと思います。

    これ以外の短編でも、どれも深い闇のような作品です。まだ暑い夏のうちに、ちょっとぞくっとしてみてはいかが?

  • 人間の生と死に対するクールさが印象的。
    短篇集ということもあり、一つ一つの作品はあっさりと、それでいて良くまとまっているので非常に読みやすい。いわゆる文学よりも、もっと世俗寄りだが、だからといって軽いわけでもない。良い本ですね。

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