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- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003233412
感想・レビュー・書評
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「短篇集の決定版を編むつもりで、収録作品は奇をてらうことなく、声価の定まった、いわゆる代表作とされるもののうちから選ぶことにした」と編訳者が書いているだけあって、きゅっと締まったそれぞれに色合いが異なる短編が収められている。訳文も読みやすく、自分としては手に取って正解だった。
ほぼ発表順の収録で、徐々にトーンが渋みを増していく。自分には後半3編が特に味わい深い。どの話も何かが損なわれてしまうことを描いているのだが、後半の作品のほうに、主人公たちの暮らしがその後も続いていく気配が強くあるのが好みだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どこか物寂しい恋愛話が多かったが、全体として面白い話が多く楽しく読めた。
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かなり面白く読んだ。テーマパーク化した社会で生きる虚しさのようなものが滲み出ている
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いいな。すごい好き。特に前半3つくらいが好き。愛だとか恋だとか、派手に豪奢に。バブリー?
「冬の夢」は、村上春樹の「回転木馬のデッドヒート」収録の『今は亡き王女のための』の下敷きだよなぁ。村上が影響を受けていること、なおかつ違いが鮮明に現れてて一番楽しく読んだ。