フィッツジェラルド短篇集 (岩波文庫 赤 334-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003233412

感想・レビュー・書評

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  • 「短篇集の決定版を編むつもりで、収録作品は奇をてらうことなく、声価の定まった、いわゆる代表作とされるもののうちから選ぶことにした」と編訳者が書いているだけあって、きゅっと締まったそれぞれに色合いが異なる短編が収められている。訳文も読みやすく、自分としては手に取って正解だった。

    ほぼ発表順の収録で、徐々にトーンが渋みを増していく。自分には後半3編が特に味わい深い。どの話も何かが損なわれてしまうことを描いているのだが、後半の作品のほうに、主人公たちの暮らしがその後も続いていく気配が強くあるのが好みだった。

  • どこか物寂しい恋愛話が多かったが、全体として面白い話が多く楽しく読めた。

  • かなり面白く読んだ。テーマパーク化した社会で生きる虚しさのようなものが滲み出ている

  • いいな。すごい好き。特に前半3つくらいが好き。愛だとか恋だとか、派手に豪奢に。バブリー?
    「冬の夢」は、村上春樹の「回転木馬のデッドヒート」収録の『今は亡き王女のための』の下敷きだよなぁ。村上が影響を受けていること、なおかつ違いが鮮明に現れてて一番楽しく読んだ。

著者プロフィール

1896~1940  1920年、処女長篇『楽園のこちら側』がベストセラーとなり、妻のゼルダと共に時代の寵児ともてはやされるが、華やかな社交と奔放な生活の果てにアルコールに溺れ、失意のうちに死去。『グレート・ギャツビー』『夜はやさし』等長篇数作と数多くの短篇を残した。

「2022年 『最後の大君』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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