- Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003241097
作品紹介・あらすじ
名実ともにドイツを代表する偉大な劇作家、シラー(一七五九‐一八〇五)。三十年戦争を背景に、運命劇としてのギリシャ悲劇と性格劇としてのシェイクスピア劇の手法を融合発展せんとくわだてた、シラー渾身の、雄大なスケールをほこる傑作歴史悲劇。新訳。
感想・レビュー・書評
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三十年戦争を、歴史としてではなく、ストーリーとして楽しめるのは良かった。世界史の資料集の肖像画で、彼の額が異様に長い(日本史では大村益次郎の額が異様に長い)ことは印象に残っている。悲劇作品としての完成度もかなり高いと感じた。
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「疾風怒濤」としてゲーテと並び称されるシラーによる歴史劇。これが日本でマイナーなのが、とても残念に思えるほど面白かった。特に第三部の終盤に漂う緊迫感は、現代の映画・舞台とも見劣りしないぐらいの迫力があったと思う。
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「疾風怒濤」時代を代表する芸術家・シラーの手になる歴史悲劇。ヴァレンシュタインの栄華と没落、マクス・ピコローミニとテークラの悲恋など、シェイクスピア劇のモチーフを思わせる筋書きをドイツの歴史に則して展開してみせる。さすがはシラーと言うべきか。
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三十年戦争に一家言あるシラーの戯曲。テンポよくサクサク読める。登場人物の変心がアッサリなのは違和感あるけれども、舞台の上で延々悩まれては観客も困るか(笑)