カフカ短篇集 (岩波文庫 赤 438-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003243831

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ版かなにかのカフカさんの本の表紙(https://shallicomparethee.files.wordpress.com/2012/08/dsc00692.jpg)が息子を喰らうサトゥルヌスで強烈だったので「判決」を読むべく読んでみた。全くもって、表紙の通りのお話で息子って父親を超えれるかが、生き延びられるかどうかなんだなと思った。

    他の作品もグイグイ来るものばかりだった。特に「火夫」における純粋が不純に直面して感じる寂しさや、「夢」が夢そのままを書き表してるさまが見事で好みだった。

    Mahalo

  • 全部読んだのかそうでないのか忘れてしまたんだけど(ひでえ)、同じ岩波の寓話集よりは比較的長い作品が多かったような気がします。
    あとまだ読んでてわかるような作品とか……やっぱり読んでもよくわからん作品が多いとか……あああ。

  • よくわからなかった。寓意を求めるあまり読書の面白みが半減。「掟の門」「橋」は面白く読めたが、全体を通してあまり深く考えずに自分の感性に従って読んだほうがよかったかも。再読するときは作品そのものを見てみよう。

  • 通読するのにかなりの時間を費やした。
    「掟の門」「判決」「橋」このあたりは面白かったし、今の時代でも教訓を感じられる。でも、基本的には難しく、当時の時代背景を理解しなければ小説の内容を理解するのも困難。

  • 変身を読んだ

  • 何度目の再読だろう、読むたびに、読み進めるたびに、ドキッとする。いわゆる物語としての小説に飽きたとき、いつもカフカを開く。そのたびに、なんて風通しがいいんだろう、と安堵する。伏線を追って読まねばならないのが普段の小説読書なら、カフカの小説はヴァカンスに出かけた感じ。気軽にどのページから開いてもいいし、開いたら開いたで時間を忘れてのめりこめる。

  • 大人のための寓話

  • カフカの長編だと何となく冗長な気がしてしまうので、電車に乗っている僅かな時間でスッと読めるのが良い。ほの暗いシュールさが後を引く。

  • 掟の門
    判決
    田舎医者
    雑種
    流刑地にて
    父の気がかり
    狩人グラフス
    火夫

    バケツの騎士
    夜に
    中年のひとり者ブルームフェルト
    こま

    町の紋章
    禿鷹
    人魚の沈黙
    プロメテウス
    喩えについて
    万里の長城

  • カフカを読む時は心身の調子が悪ければ悪いほど楽しめる。余分な装飾がこそげ落とされた文体は疲れた頭にも容易に染み込み、その世界観は理解できなくとも生の不条理が刻み込まれたこの身体が反応する。時に一、二頁で終わるその作品達はどこか不穏な空気を纏っているものばかりなのに、それでも不思議と安心感を感じられるのだ。カフカの描く物語は現実的でないものばかりだが、現実の暗がりに潜む痛みをを鮮やかに切り取ってくれている。それは今にも砕けそうなガラスのコップを支え合う感覚にどこか似ていて、とても美しく思えるのだ。

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著者プロフィール

1883年プラハ生まれのユダヤ人。カフカとはチェコ語でカラスの意味。生涯を一役人としてすごし、一部を除きその作品は死後発表された。1924年没。

「2022年 『変身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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