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- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003254349
感想・レビュー・書評
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懐疑派アナトール・フランスの出世作。セーヌ河畔で本にかこまれて読書に耽るシルヴェストル・ボナール老学士院会員の生活をしみじみと綴った日記体長編小説。愛書に埋もれて暮らすなんて羨ましい、と思ったけれども、シルヴェストル翁のさみしさには胸を締め付けられる心地がした。産まれたときから老人だったと言われるアナトール・フランスとシルヴェストル翁との一致性を閲すればこの小説のかなしさは実に作者自身のかなしさと言えるのではないでしょうか。
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