小論理学 上 (岩波文庫 青 629-1)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003362914

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  • 生きるための古典

  • 岩波文庫版のヘーゲルの『小論理学』(松村一人訳)は、1978年刊行。手もとの本を見ると、9月18日第29版改版発行とある。改版とはたぶん旧漢字から新字に改めたことをいうのだろう。新刊で読んだ。
    内容は、次のような感じだったか(間違っているかもしれないが)
    有とは、ただ有るのであり、何かが有るのでは無いので、無のことである。無とは無いことだが、無いことすら無いのだから、有と同じ? 別の物だった有と無とが同じだということは、つまり有と無は統一されたものであり、したがってそれは既に別の物、成になっているということであり、成とはつまり思想のことである・・・
    ・・・こんな感じで続いていったと思う。
    すぐ後に、河出書房版「世界の大思想」のうちの『エンチュクロペディ』を入手し、この論理学の次の『自然哲学』と『精神哲学』(3部作)を読もうと思ったが、『自然哲学』は自然や宇宙の現象を哲学用語で叙述するという実に変わった内容だった。途中まで読んだ。
    哲学書は、著書や著者やその人生などを評価不評価するために読むのではなく、自身の思考の鍛錬のために読むということで良いと思う。

  • 下巻に譲る

  • 目次
     エンチクロペディーへの序論
    論理学(エンチクロペディー第一部)
     予備概念
      A 客観にたいする思想の第一の態度
      B 客観にたいする思想の第二の態度
       一 経験論
       二 批判哲学
      C 客観にたいする思想の第三の態度
      論理学のより立入った概念と区分
     第一部 有論
      A 質
       a 有
       b 定有
       c 向自有
      B 量
       a 純量
       b 定量
       c 度
      C 限度

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著者プロフィール

(Georg Wilhelm Friedrich Hegel)
1770年、南ドイツのシュトゥットガルトで生まれ、テュービンゲンの神学校で哲学と神学を学んだのち、イエナ大学講師、ハイデルベルク大学教授、ベルリン大学教授となる。発表した本は6点、翻訳『カル親書』(1798年)、小著『差異論文』(1801年)、主著『精神現象学』(1807年)、大著『論理学』(1812–16年)、教科書『エンチクロペディー』(1817年、1827年、1830年)、教科書『法哲学綱要』(1821年)である。1831年にコレラで急死。その後、全18巻のベルリン版『ヘーゲル全集』(1832–45年)が出版される。前半は著作集で、後半は歴史・芸術・宗教・哲学の講義録である。大学での講義を通して「学問の体系」を構築し、ドイツ観念論の頂点に立って西洋の哲学を完成した。

「2017年 『美学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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