資本主義と市民社会 他十四篇 (岩波文庫 白 152-1)

  • 岩波書店
2.67
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 63
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003415214

作品紹介・あらすじ

戦後日本の社会科学に大きな影響を与えた経済史家・大塚久雄(1907-1996)。その研究は、西欧における資本主義の発生過程とその精神的基盤の解明をめざすとともに、日本社会の近代化の条件を探ろうとするものだった。生産力論、民富論、人間類型論、国民経済論、途上国近代化論のテーマ別に主要論考を精選する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  マックスウェーバーの思想をベースに、資本主義社会を分析する。資本主義が発生した要因として、旧来の価値観を否定したエートス、すなわちプロテスタンティズムだと考える。これが自由主義や合理主義を促したが、その一方で旧来存在した中間層を分解を促し、結果的に資本家(企業家)と賃金労働者の二つに分かれた。また本書では、議会制民主主義についても語り、これはその国における経済事情と密接に関係すると著者は指摘した。

  • 332.06||Ot

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1907年京都に生れる。1930年東京大学経済学部卒業。東京大学助手、法政大学講師、助教授、教授を経て1939年東京大学経済学部助教授、1947年教授。1968年定年退職。東京大学名誉教授。1970年国際基督教大学教授、1978年客員教授、1985年退職。1996年歿。著書『大塚久雄著作集』(全13巻、岩波書店、1969-86)『宗教改革と近代社会』(1964)『生活の貧しさと心の貧しさ』(1978)『社会科学と信仰と』(1994、以上みすず書房)。訳書 マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫、1989)同『宗教社会学論選』(共訳、みすず書房、1972)ほか。

「2019年 『宗教社会学論選 【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大塚久雄の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
トマ・ピケティ
オルテガ・イ・ガ...
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×