心変わり (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003750612

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  • ちょっと思い込みの激しい四十路オヤジになって恋人に逢うつもりで長い列車の旅にゆられる。主人公が好きではないのに、列車と雨とパリとローマの記憶が透明感があって美しい。意外と読みやすくて、疲れない。

  • 二人称の特性に彩られてローマ=パリの往復を重層的に描き上げた一章の構造は素晴らしいの一言。三章からの混乱の伏線もここにある。

著者プロフィール

Michel Butor (1926‐2016) フランスの小説家、詩人、批評家。フランス北部モン゠ザン゠バルールで生まれる。ヌーヴォー・ロマン(Nouveau Roman)の作家の旗手のひとりと目される。1956年、小説第二作『時間割』(L’emploi du temps)でフェネオン賞(le Prix Fénéon)を受賞、翌年1957年第三作目の『心変わり』(La Modification)でルノドー賞(le Prix Théophraste Renaudot)を受賞し注目を集めた(主人公に二人称代名詞「あなたは」を採用した小説作品として有名)。1960年に四作目の『段階』(Degrés)を発表後は小説作品から離れ、1962年『モビール──アメリカ合衆国再現の習作』(Mobile: Étude pour une représentation des États-Unis)を皮切りに空間詩とよばれる作品を次々と発表し始める。画家とのコラボレーション作品が数多く、書物を利用した表現の可能性を追究し続けた。

「2023年 『レペルトワールⅢ [1968]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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