日本美の再発見 増補改訳版 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004000105

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    刹那と永遠。消えゆく美を固定し体現する建築。一見矛盾する要素を呑み込む。本で知識を得た後は実際に足を運んでみたい。まずは近所の神社から。

  • やはり岩波新書はいい仕事する。
    明治時代、ネットはもちろん、交通の便は今よりもはるかに劣り、カメラも手軽に使えない時代、ヨーロッパからはるか離れた日本を訪れ、日本の美しさを素晴らしい文書で残してくれている。
    ただ感謝しての言葉ってしか浮かばない。、

  • 新潟市は日本中で最悪な都会。
    何ひとつ興味をそそるものがない、街を貫く運河は悪臭粉々、
    しかも全市を通じて住居の出入り口に便所があり恐るべき臭気が漂う。
    こんな家造りではいけいないと、新潟市に「建築家」という職業が「発明」されねばならないと嘆いたブルーノ・タウト。
    あまりの評価にガックリ。
    21世紀に住まう地元人でも街づくり、景観づくりに魅力を感じていないので、
    当時の容赦ない辛辣な評価は図星だったと笑うに笑えない。


     

  • 桂離宮がすばらしいものだということがわかった。日光東照宮はいろいろな技術を取り入れているものの、日本本来のものではなく、桂離宮は簡素ではあるが、日本独特の様式を備えている。

  • 建築物が大地と直接決どうしている仕方は、日本建築の美を構成する最も重要な要素の一つであると思う。

    日本人は畳の上に坐るので、その結果、瞑想的な境地を体得し、それが芸術的にきわめて洗練された形で、地面の上に表現されたものに違いない。
    畳の上に坐る文化は欧米と比べても日本の特徴だと思う!

    現代建築の発展はその最も重要な基礎を、機能に求めねばならないと主張してきた。

    伊勢神宮(傑作)→白川村→禅哲学•茶道→日本文化に精神的美学を与える→桂離宮

    金色堂→仏教建築の堕落→秀吉の建築→日光東照宮

  • いかもの 確かにそういったものがあふれる世の中になってしまったように感じる。自然とともに生きていくことがやはり大切。
    秋田に対する評価が高いところは嬉しい。

  • 確かに相当なインパクトを与えただろうなあ、と。それにしても渋好み!

著者プロフィール

ブルーノ・タウト(1880-1938):ドイツの建築家、都市計画家/日本で刊行中の主著に『日本美の再発見』岩波新書、『忘れられた日本』中公文庫、『日本雑記』中公クラシックス、『ニッポン』『日本文化私観』講談社学術文庫、『建築とは何か(正・続)』SD選書など。

「2015年 『タウト建築論講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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