禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)

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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004000204

感想・レビュー・書評

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  • 禅と日本文化の関わりについて解説している。

    正直、禅が何かについては理解したとは全く思わない。

    禅とは、心の持ち方であり、無心に近い様子だろうか。
    一心不乱に何かに打ち込むことのようであり、自然を感じ一体となる感覚のようでもある。
    また、それが剣術や芸術にも通じるという。

    内容を総合して考えるに、世界と一体となる覚悟のようなものだろうか。

    本書にもあるように、言葉や知識ではなく、体験的な感覚という。
    それを悟ることであらゆる分野に発露していくのだろうか。

    また、言葉で語れないものだからこそ、俳句や絵画と言ったものを通して技術ではなく感覚を伝えるのだそうだ。

    「神秘的な感覚」というとこの言葉自体が禅とかけ離れる気がするが、そのようにつかみ所がないものだと感じた。

  • 鈴木大拙さんの本は解り易いですね。何故なら世界の人に向けて書いてあるからで、様々な角度から「禅」と言うのもを講釈しているから。禅に興味のある人は鈴木大拙さんを知らなきゃ嘘。また、仏教の世界観も同時に味わえる一冊で2度美味しい本です。しかしながら俺は仏教や禅、宗教全般を全く信じません。「こういう思想もある」といった方が話は早いか?

著者プロフィール

1870(明治3)年、金沢市本多町生まれ。本名貞太郎。1891年、鎌倉円覚寺の今北洪川について参禅。洪川遷化後、釈宗演に参禅。1892年、東京帝国大学哲学科選科入学。1897年、渡米。1909年に帰国、学習院大学・東京帝国大学の講師に就任。1921(大正10)年、真宗大谷大学教授に就任。大谷大学内に東方仏教徒教会を設立、英文雑誌『イースタン・ブディスト』を創刊。1946(昭和21)年財団法人松ヶ岡文庫を創立。1949(昭和24)年文化勲章受章。同年より1958年まで米国に滞在し、コロンビア大学他で仏教哲学を講義。1956(昭和31)年宮谷法含宗務総長から『教行信証』の翻訳を依頼される。1960(昭和35)年大谷大学名誉教授となる。1961年英訳『教行信証』の草稿完成。1966(昭和41)年7月12日逝去。

「1979年 『The Essence of Buddhism 英文・仏教の大意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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