京都 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 191
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004130956

作品紹介・あらすじ

付: 京都の主な文献案内255-257p

感想・レビュー・書評

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  • 歴史学者である著者が、京都の各地にのこる歴史の名所を案内している本です。

    京都といえばかならず、伝統をいまの時代にのこす町として語られますが、その「伝統」はけっして一枚岩のものではなく、多層的な形成の過程が積みかさねられてきたものだということがうかがわれます。また、1962年に刊行された本ということもあって、本書のなかで語られている「現在」でさえもがすでに遠い過去になっています。とりわけ観光事業の展開を進めていくさなかにあって、京都という町の歴史を振り返ることで京都とはなにかと問いなおしているところも、興味深く読むことができました。

  • 京都について知らなかったこと、いろいろ勉強になります。
    どれも興味深くてゆっくりと読みたくなります。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/702174

  • 本書自体があまりに古く、文章がとても長くて研究者っぽい語り口で書かれています。京都の各地のエリアごとに基づいて、その地の歴史や文化が描かれています。京都の歴史と文化について知るためには欠かせない本です。ただ、僕は読破するのにとても時間がかかりました。

  • 今から50年以上たった今でも輝きを失わない名著
    今では変化の少ない街、京都も時代に翻弄され、それを乗り越えながら何度も生まれ変わり現在に到っているということが分かった。
    なんだか古臭さしか取り柄のない今の京都を寂しく思った反面、今はなき建造物に思いを馳せたりもした。
    京都を重層的に理解でき、街歩きが楽しくなること間違いなし。オススメ

  • 京都に関する入門書のようなもの。とても詳しく書かれている。実際に書かれている寺とかに行けばもっと理解が深まるだろうなぁと思う。

  • 今から50年以上前に書かれたものですが、京都の地域ごとに歴史を辿り、名所旧跡を巡り、今の京都を描き出すもので、読み応えがあります。この50年の年月のもたらした変化は大きいと思いますが、今度、この本を手に京を歩いてみます。

  • 「千年の都」京都。
    その京都を千年という時間と空間で区切って語らってみようというのが本著である。
    「千年」と云うが本著ではこの地に人が住み始めた縄文時代まで遡って現代(1962年著)までを15章に分けて15の時代と15の空間の歴史を描いた労作。

    新書一冊で千年の歴史を語ろうとすれば夫々が浅くなるのは必定だが本著ではそんな心配は無用でどこまでも深い言及がされていて、これが一人の著者の作品になるとは恐ろしさすら覚える。

  • 古代中世のところは少しマニアック。

  • 「京都」本の古典。民衆史、社会発展史的視点をふまえた観光案内。まあね、オカタイんだけどこんな本もあっていいよね。

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著者プロフィール

一九一四年(大正三)、石川県に生まれる。三八年(昭和十三)、京都帝国大学文学部国史学科を卒業。日本史研究会の発起・代表委員。立命館大学教授、京都大学人文科学研究所教授、同所長、京都国立博物館館長、日本学士院会員を歴任。部落史・女性史・地方史の開拓に貢献。九〇年、朝日賞受賞。九八年(平成十)、逝去。『古代国家の解体』『中世社会の基本構造』『中世芸能史の研究』『民衆生活の日本史』『紅と紺と』『京都の歴史』『町衆』などの多数の編著は『日本史論聚』(全八巻)に収録。自伝『一歴史家の軌跡』がある

「2019年 『日本史のしくみ 変革と情報の史観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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