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- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004301653
感想・レビュー・書評
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プロローグで1991年当時のアメリカ黒人の現状・定義を述べたあと、植民地時代の奴隷制度からこの本の発刊される1991年までのアメリカ黒人の苦難の歴史をたどる。
簡単にまとめるなら、数々の運動を通して政治・社会的な平等を手に入れたものの黒人一般の経済状態は悪化しており、そういった意味ではアメリカの黒人問題は解決しておらず、これから実証的・理論的な解明が望まれるがむしろ発展したアメリカ資本主義の構造的な問題だとみるべきだそうだ。
著者が締めくくりに引用したキング牧師の最後の著作『黒人の進む道』から。
「《ブラック・パワー》というスローガンよりも、《貧しい人々のためのパワー》というスローガンのほうが、いっそうはるかに適当であろう。……要するに、黒人の問題は、アメリカ社会全体が、より大きな経済的正義に向かって新しい方向転換をしなければ、解決することはできないのだということである。」
全体的にわかりやすく時代ごとにまとまっていてよい。ただし二十年近く昔の本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マルコムXの映画を公開してる頃に読んだ。
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わかりやすい。苦難の歴史だよなあ…