現代を読む: 100冊のノンフィクション (岩波新書 新赤版 243)
- 岩波書店 (1992年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004302438
作品紹介・あらすじ
洪水のように新刊書があふれ、何を読めばよいのか迷う毎日。そんななかから、当代きっての読み手である佐高信氏が、現代の古典ともいうべき100冊のノンフィクションを精選して紹介する。企業社会、臓器移植、暴力団、差別、アジア、戦争、教育…。読書を通じて広がる世界を体験する歓び。あなたはこのうち何冊読みますか?
感想・レビュー・書評
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#893「現代を読む―100冊のノンフィクション」
その昔「週刊サタカ」と呼ばれるほど著書を出しまくつてゐた頃の一冊。自他とも認める読書家の氏が、現代に潜む問題点を鋭く抉るノンフィクションを選びました。
中には自分の主張にことよせた、都合の良い解釈もありますけど(例へば「自動車絶望工場」、わたくしは豊田市民なので分りますけど、事実と反する、先入観に満ちた記述もあります)、概ね「読んでみたいな」と思はせるものばかりです。情けない事に、わたくしが読んだのは数えてみると100冊中16冊だけ。
まあ特段に残りの84冊を征服しやうとは思ひませんが、世の中の動きには敏感でゐたいと思つたのでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐藤優との対談本を読んで、改めて本作の著者であったことに思い至り、ずっと前から所有はしていたけど、改めて読むことにした次第。もう30年近く前の作品だし、何となく古臭い感じばかりが気になって、食わず嫌いの巻でした。実際に、これから読むにはちょっと…と思われる作品が無きにしもあらずだったけど、実際には時の流れで色褪せないような普遍的な作品が多そうで、読んでみたいと思った作品も少なからず。ひとつの作品につき、ページ見開きで纏めるという形式ですが、それだけで読んだ気になってしまうくらい、程よく纏められていて、そういう意味では、ちょっと罪作りな本とも思っちゃいました。今後の読書生活で、ブックガイドとしてまた手に取ることもしばしばありそうです。
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単純に本のキャパシティ増加目的の本です。
基本的に紹介はシンプルですので
中身を詳しく知ることはできないです。
あしからず。
ですが、ノンフィクションというジャンルは
本当に面白いとは思いました。
感想以上。
(あくまでも本の紹介本ですからね) -
[ 内容 ]
洪水のように新刊書があふれ、何を読めばよいのか迷う毎日。
そんななかから、当代きっての読み手である佐高信氏が、現代の古典ともいうべき100冊のノンフィクションを精選して紹介する。
企業社会、臓器移植、暴力団、差別、アジア、戦争、教育…。
読書を通じて広がる世界を体験する歓び。
あなたはこのうち何冊読みますか?
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
辛口評論家とか自認している人には多分ロクな人はいなくて、そもそも評論家って自称している中に何人まともな人がいるかも知れない。けど、どんな人の書いたものでも、情報として役に立てば問題はない。ただ、この人の直喩には気持ち悪いものがあった。この本にはノンフィクションが100冊も載っている。「現代を読む」のタイトルどおり、ほとんどが社会問題に対するもので、こんなもの全部読んでいたら、僕は矛盾に押しつぶされてどうにかなってしまうかもしれない。これを読んで、「やっぱり、自分の好きなように生きよう」と思ったのでした。ノンフィクション作家として有名な人もいるけど、その他のほとんどの人は無名な人。ノンフィクションっていうのはそういうところが面白いです。
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佐高信氏が現代の古典ともいうべき100冊のノンフィクションを精選して紹介。